Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

2007-01-01から1年間の記事一覧

滝を見る

何かに導かれるように、いや、あきらかに導かれて、するすると山道を分け入り、滝を見る。 見るべくして見る滝だから、その滝を見ているのは私達だけであったし、滝が見ていたのも、私達だけ。 苔の匂いで肺を満たす。皮膚を破り、粘膜をくぐり抜け、内包す…

変化

他人や外界の変化に敏感になる時期というものが、ときおりやってくる。 以前は気づかなかった、見えなかったものが、漠然とした「変化」でもって、でもしっかりと認識できる、そんな瞬間がひゅんひゅんと訪れる。 じっとしてると、そのうちに、過ぎ去ってし…

初めて

屋外が苦手であったはずだが、気づくと今年は随分と外の空気を吸っている。 日光にあたり、海風にさらされ、草地や砂浜で穏やかな時間を過ごしていることがよくある。 初めて行く場所、初めてご一緒する人々、初めて口にするお料理、初めて歩く道、初めて見…

76年ぶり、その弐

NHK『おかあさんといっしょ』の6月の歌、作編曲を担当しました。 今しがた、無事に録音終了〜〜。 6月4日からのオンエアー。どうぞお楽しみに♪ さて、私は明日から沖縄へと旅立つのであった。 心密かに北国に憧れる私が南の島・沖縄の地を訪れるのも、76年ぶ…

76年ぶり

凧上げなるものを76年ぶりにした。 極めて珍しいことが起こった場合、それはあたかもハレー彗星の周期のようであるという意味から「76年ぶりだ!」といった形容がなされるのだ、私のまわりのごくごく狭い友人関係においては。 風や空と繋がるこの感じ、釣り…

「あの」時点

スーパーマンが彼女を土砂の中から引きずり出したとき、彼女はすでに息絶えたあとだった。だからスーパーマンは地球のまわりを考えられないスピードで回り続け、時間を強引に巻き戻して、愛する女性の命を救った。 んもぉ・・・ンなこと、あり得ないざますっ…

マンゴ〜♪

お客人をお迎えするその日の朝、「そうだ、マンゴーでもお出ししよう」と思いたった。 なので、近隣の青果店にてマンゴーを買い求めお皿とともに冷蔵庫で冷やしておいた。 さあ!あのよく冷えたマンゴーをいつお出ししようか!と頃合を見計らっていると、お…

おりがみ

その果てのことを考えると、あまりの途方の無さに子供の頃からクラクラしてくる。 宇宙。 その中で生きている自分。 頭上にはスコーーーンと抜けるような青空、着地点を持たず始まりも終わりもない風、大小さまざまな石が一面にころがる河原。 そんな非日常…

製造中止

愛用しているものが、よく製造中止になる。 先日、デパートにて補充すべき化粧品をあれこれ購入した際のこと。 現在愛用している朝昼用の化粧水、今年中に製造中止になることがわかっている。 ものすごく気にいっているのに、残念なことだ。 「でも仕方ない…

プール

平日の昼間のプールに出かけると、利用者のほとんどは高齢者だ。 みごとに「人間のベテランさん」揃い。私など、ヒヨッ子もいいところなのである。 しかも、たいていはガラガラで、1コースにつきベテランさん及びヒヨッ子1人という恵まれた環境。 うれしい限…

特定の

香りが、これほどあらゆる記憶を呼び覚まし、意識を無造作に撹乱せしめるものだとは。 スパイスもそうだし、香水の匂いも脳を直接ズガーンと刺激する。 調理していたときの特定の記憶が、特定の料理によって、バーンと眼前に繰り広げられることもある。 ズガ…

自転車

春の風に流されるようにして歩く。 森を抜け、腐葉土を踏み、自転車にまたがるユニフォーム姿の野球部員達に追い越されながら。 だからというわけではないが、2ブロック先の自転車屋さんの前を通りがかったとき、思わず衝動買いしそうになる。 あぶないとこ…

迷子

見知らぬ土地を訪れたり、見知らぬ人に出会ったり。 なにより自分が他人にとって見知らぬ人になることは、とても心地よい。 知ってる形や、知ってる温度、それらを一度忘れて、記憶を作り直す行為。 どこか、迷子になってしまうことにも似ている。 そう、つ…

距離

いつになっても、前進しない関係というものがある。 1ミリ進んでも、その次会ったときには、きっかり1ミリ後ろにさがっている。 それを節度だと思うこともできるし、それを両者の絶対距離とすることもできる。 限り無く至近距離から始まって、じょじょに離れ…

小旅行

大阪にて、母の誕生日を祝う。 翌日はバースデー熱の冷めやらぬ母をともなって、毎年お馴染みの賢島へ。 黄砂に覆われた空。 紗幕がかかったような大気。 夕刻、散歩から戻りホテルのロビーでひと休み。と、ソファに腰をおろした私達の眼前に、不思議な発光…

ユキゲシキ

限り無く深夜に近い早朝、車ひとついない道路を走る。 一瞬、雪景色なのかと思った。 街路樹がすべて桜だったのだ。 夜桜。 すごい迫力。

お神楽フェチ

こんこんとCM作業。 それが終わったら、アニメーション作品のための音楽を作る。 それが終わったら、お馴染み「つみきでどうぶつ」の音楽を作る。 それが終わったら、たのしいお花見。そして、まさにぎりぎり滑り込みセーフで自動車免許の更新。 それも終わ…

ふらふら〜〜ぁ

メガネを作りに行く。 二日前に異次元ポケットへと迷いこんでしまった私のメガネ1号は、かれこれ15年ほど前に作ったもので、考えてみればそんな昔のメガネをかけていること自体がよろしくないのであった。 視力も変化しているはず。 そもそも去年の大晦日に…

雲ひとつない

春。 ざますねぇ。

犬の気分

契約書に署名捺印、署名捺印、署名捺印。 実は私はこの手のことが比較的苦手なのだ。 とくに、あの「捺印」。出来映えに満足のいったためしがない。 どんな精神状態のときにもクッキリ美しく押印できる方を心から尊敬するざます。 そんな苦手な捺印作業をど…

世界を制する

スパイスがもたらす幸福感にどっぷり浸ってしまった。 この、えも言われぬ感覚を一度でも体験してしまうと、どんなに杓子定規でお堅い人間でもコロリとやみつきになること間違いない。 鼻孔や肺、皮膚、髪の毛、頭皮、口腔、目の粘膜、あらゆる場所が芳ばし…

涙ねぇ。

三月歌舞伎は「義経千本桜」の昼夜通し。 途中、お食事を1回、甘味を3回ほど差し挟みながら、しっかり拝見してきた。 安徳天皇の乳人役に、四代目坂田藤十郎丈。 戦に負けて幼い天皇とともに入水しようとするくだりで、藤十郎丈の目に涙。 前から2列目の席だ…

デコポン。

雑学の美女、来訪。 片方の手にはデコポン、もう片方の手には桜の香りの緑茶。 して、威風堂々と見事な姿のデコポンを眺めながら、二人して桜緑茶をいただいた。 「清見」と「ポンカン」の交配種なのだとか。 あぁ、お勉強になる。 毎日音楽ばかりやっていて…

生まれた日

とかなんとか言ってるうちに、お雛様から日付けをひとつまたぐ。 深夜0時になった途端にトランペットとコルネットで「ハッピーバースデー」を奏でていただき、嬉し涙をこらえながらの誕生日となりんした。 風水的には水辺のスポットがよろしいようなので、朝…

どうしようもないこと

あなたは実際のところどこに属しているのでしょう。誰に属しているのでしょう。 ・・一瞬ドキンとする記述ではあったけれど、まあ、答えは最初からわかっているのであって、ンなこと今さら問われてもどうしようもないのであった。 ちょっと前の、とある占星…

黒い犬

ときおり見る夢がある。 ちいさな黒い犬を飼っている、という夢だ。 夢の中で、飼い主である私の年齢は17才ぐらい。当時通っていた高校の制服を着て、黒い犬を抱いている。 昨夜の夢では、その犬、エリザベスカラーを装着していた。 そして、私はその犬を胸…

お邪魔してきた

作曲家の三宅純さんのお宅に友人とお邪魔〜。 とてもひさしぶりにお会いした。6年ぶりぐらいか? 普段はパリに住んでおられる。 この方はどこに居をかまえても、何もかわらない。 外見も、生活スタイルも、お部屋の雰囲気も。 素敵なオウチ。 リビングには巨…

カン!

小雨の霧が蜘蛛の巣みたいに頬にまとわりつく日。 都内某所、それもありとあらゆる植物が棲息する生態系のるつぼのような場所に、ころりんと落ちていた。 「むくろじ」というのだそうだ。 超小型のクルミのような殻、振るとカタカタ音がする。うっすら透けて…

春の味??

色の淡いチューリップの花びらはチコリの味がするのだと、海外に暮らす友人が教えてくれた。 卓上のチューリップ、さんざん花瓶の水を吸い上げて、1週間で天寿をまっとう。 せっかくなので、花弁を少しかじってみた。 青い味。苦い香り。めっちゃめちゃ春っ…

別人

友人達との食事を終えて、タクシーをひろうために夜の道に立つと、なま暖かい風を全身に浴びた。 これ、春一番なの?? どうにも言い表わしがたい感覚に包まれるのですよ、この、春の風が吹くと。 ひさしぶりの知人に会ったのだけど、髪がのびていたのと、メ…