Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

2007-01-01から1年間の記事一覧

と、ちかごろ思う。

私の家の、居間のテーブル上には、動物アイテムがいくつか並んでいる。 生きた動物を飼うことが許されない借家住まいゆえ、知らず知らずのうちにこういうことになっているのだろうか。 実家で産まれたハドソンという犬とその息子のバク、を模した人形。 台湾…

見たこともない、ドコカ

とあるお食事会の帰り。 嵐が去り、すばらしい初秋の陽光に恵まれた午後。 何気なく通り過ぎようとしたアクセサリー屋さんの前でふと立ち止まり、何故だかそのまま吸い込まれるように初めての店内に導かれ、ネックレスを買った。 家に着いて包みをほどき、ネ…

雑技団的うたた寝

昨夜のジム、ストレッチエリアで180度開脚しながら前にペッタリうつぶせになって頬杖ついてテレビを見ていたら、そのまま知らないうちに眠ってしまった。 夏の疲れがたまっているのだろうか。 なので、近所の整体鍼灸院でほぐしていただくことにした。 お見…

お隠れ〜

雨戸という雨戸をすべて閉めきり、アマテラスさながら家の中に閉じこもっている。 天岩戸ならぬ電動式雨戸の向こう側では、稀に見る暴風雨。 一歩外に出たら最後、ぼわぼわと血管が膨らんでいく。 生暖かい大気がすさまじい勢いで螺旋状に逆巻いているのだ。…

地獄

チューリッヒ歌劇場「椿姫」を観る。 フランツ・ウェルザー=メスト指揮。 エヴァ・メイのヴィオレッタ。 去年「リゴレット」でエヴァ・メイは生を拝見。そのときよりも数倍情感豊かでふくよかなソプラノ。 かなり前の方で観てるにもかかわらずオペラグラス…

好物との間合い

私はこう見えて、お酒がけっこういけるクチである。 胃腸もこう見えて、かなり丈夫に出来ている。 深酒の翌日も午前中から鰻丼をしっかり美味しくいただけるクチなのである。 そして、甘党である。こう見えても。 ところが最近、どうしたことか甘いものを摂…

センセ!

昨日行ったジムの更衣室で、常連さんらしきオバサマ方がおしゃべりしてるのを例によって少し離れた場所でじっと聞く。(私はジムやサウナでの人々のおしゃべりにまったく聞いてない顔してじっくり耳を傾けることがとても好きなのだ) なんでも、呼吸の使い分…

時間差の幸福

涼しい。 東京はもう秋に突入してしまったのか。 夏の名残を惜しむ暇もなかった。 あっと言う間に一切合切が撤収されて、気づけば控えめな秋の虫がチロチロと鳴いている。 CM作業の合間にこれを書いているのだけれど、数日前に某所でいただいた「おでん」の…

曇り空

青山の一角に、わらわらとコドモ達。 遊び残したことはないか、楽しみ損ねたことはないか、検証するかのように遊ぶコドモ達。 けんか。おしゃべり。じまん。おいかけっこ。甘えん坊。ソフトドリンク。サンダル。宿題。日焼け。ママの手。 夏休みも残り少ない…

あたらしいナニカ

本日は月蝕。 皆既状態に突入する頃、東京の空はおそらく分厚い雲に覆われている。 残念だけれど、今宵の満月が紅色の闇にちりちり喰われていく様子を眺めることはかなわなそう。 数日前から南の島に飛んだ友人一家がうらやまちいざます。 贖罪、の意味があ…

だまされた、のだぁ。

洪水のように押し寄せる。 蝉の声が全身に、風切る音が耳たぶに、森から一束の虹が流れ来るごとく涼風が両頬に。 して、無心でペダルを漕ぐ。 自転車って不思議な乗り物だ。 サドルにまたがる我が身がこんなにも剥き出しなのに、なぜだか妙な安心感がある。 …

夏休みもあと少し

プールから戻ったあとの冷えた桃は、なんて美味しいのでしょう! ごきげんでいただいていたら、友人からちょっと怖い逸話を伝えるメールが届き、マジメに鳥肌。 して、日が落ちて、ベッドで読書してうたた寝。 しばらくぶりの知人からの電話。 人間関係の微…

節目

なんとなく買ってみて、ヒジョーにツボに入る小説があるとする。 そうすると、その作家の別作品をとりあえず何点か購入してみる。 期待に胸ふくらませてベッドで腹這いになって頁をめくる。 が。なんだか、どれも同じじゃん、ということがある。 それでも興…

小旅行

友人一家が避暑で那須に滞在するとのこと。 彼等のご厚意にちゃっかり甘えて、一泊だけお邪魔することにした。 揺れる吊り橋を渡って腰がひける私。 高所に意外と弱いことを今更ではあるが、知る。 目の前で指をぐるぐるすると本当に目を回してしまうトンボ…

ウブ

先日、知人と話していて、普段の主食はなにかという話題になった。 その方お手製のものすごく美味しいパンをいただいた翌週のことだったのでそんな話しになったわけだが、私の家での主食の半分以上は、玄米。その他にはパスタや蕎麦。そのことをその方に言う…

上野の公園をぬけて

この場所に来たのは、大学生のとき以来。 芸大に通う友人のバンドに参加し、芸術祭のステージに出演したのだ。 「ド」がつくほどの正真正銘のファンクバンド。 ああ、そんなこともあったのだ。 そんなことや、あんなことや、こんなことをくぐり抜けてオトナ…

知人とお鮨を食べに行く計画をたてる。 お鮨の話しをしながら、水分をたっぷりふくんだ甘い白桃を食べる。 白桃をごきげんで頬ばりながら、数字や書類を検証する。 そんな調子だから、話しはあちこちに脱線し、なぜか夫婦喧嘩の話題になる。 私は厳密には誰…

番狂わせ

こう毎日が暑くてはね、というわけで、鰻をいただくことにした。 あらかじめ予約をし、正午前には席に案内され、鰻重を注文した。 ややあって、ふと窓の外を見ると、灼熱を帯びたアスファルトの照り返しが私達の両眼をカツーンと射抜く。 その瞬間、ほぼ、二…

実家の母は生まれつきひどく身体が弱かったそうで、小学生時代など年の3分の1は布団に寝かされていたという。 寝ているときに何をしているかというと、好きな本を読んだり教科書を舐めるように眺めて自習していたそうだが、その他にも珍しい「個練」に励んで…

日射し

ひたひたと、そそがれる、夏。 道をつたい、くるぶしを浸し、スカートを濡らす、七月の日射し。

他力

特定の数字が、まとわりついてくることがある。 以前、友人が出演する芝居を富山県の利賀村まではるばる観にいったことがあった。 その芝居は利賀村演出家コンクールへの出品作品であったのだ。 得体の知れない衝動にひっぱられるようにして、飛行機とレンタ…

剥き出しの、川

先だっての台風の際、富士川が増水。 台風も通過し空はすでに晴れているというのに、新幹線が橋を渡れず途中停車。 5時間を車中で過ごすことになった。 私と友人は祇園祭に向かうところであったのだ。 ようやく新幹線が動きだし、時速70キロの徐行運転を再開…

病かツキか

1年、ほどになるか、とあるモノを預かっていた。 預かっていたというよりは、譲り受けた、というべきかもしれない。 金銭が動いているから、正しくは、買い取った、ということになるが、でも、ニュアンスとしては「預かっていた」に限りなく近い。 ごく最近…

言ってはイケナイ

1週間前、声がまったく出ない恐怖を味わった。 といっても、この無声地獄を体験したのは、これまでの人生で2度目。 声帯の炎症をおさえる抗生物質を処方してもらい、極力喋らずにいたら、3日でほぼ元通りになった。 とてもあっけない無声期間であった。 前回…

社長サン

私が暮らしているのは、とてもちいさな街。 この街での交友関係のほとんどは、半径1.5キロ圏内にすっぽりおさまってしまう。 気候のよい季節ならこの街の中であれば徒歩でどこへでも行けてしまうが、ハイヒールをはいていて長距離の歩行が困難とか、荷物があ…

忘れないようにしないと

出口、入口、どちらを見ても光に満ちあふれている。 どちらに向かうべきなのか、たまにわからなくなる。 出口が入口であったかもしれず、入口は出口であったかもしれない。 進行方向がどっちであったのか、そもそも、なんのために、どこへと向かう途中であっ…

逆立ち

理解不能なことに触れて動揺したとき、あるいは、わけあってムシャクシャしたとき、気分を落ち着かせるためにいろんなことをする。 みなさんそれぞれユニークでオリジナルな方法を開発していると思うけれど、私の場合は逆立ちがとても効く。 逆立ちといって…

てくてく

人間的に未熟だから、独裁的になる。 満ち足りてこなかったから、上下にこだわる。 決定的に欠乏している自覚があるから、焦るのだ。 たくさんの姉妹兄弟、またはたくさんの親戚とともに暮らしてきた人は、そんなことで焦らないんだろうなぁ。 幼い頃から、…

反転

リセットされる。 旅に出たり、未知のものに揺さぶられると、頭の中がリセットされて、すっきりする。 すっきりするし、なにしろこの状態はとても「受け身」だ。 受け身ならではの心地よさがある。 そう、リセットは、能動的に行うものではないのだな。 本人…

流されっぱなし

毎度のことだが、ちょっとした心境の変化が訪れた。 何かを赦すとか、受け入れるとか、水に流す、という行為は、ヒトである以上、不可能だ! 自分の感情をコントロールするなど、出来ようはずもない!ばかばかしいったらないざます! ・・と、比較的近い過去…