その果てのことを考えると、あまりの途方の無さに子供の頃からクラクラしてくる。
宇宙。
その中で生きている自分。
頭上にはスコーーーンと抜けるような青空、着地点を持たず始まりも終わりもない風、大小さまざまな石が一面にころがる河原。
そんな非日常的景色のまっただ中に、自分。
その真ん中に、心臓。
そのさらに奥に、ココロ。ものの本ではそう教えてはいないけれど、ココロは心臓に宿っているのですよね、どう考えても。
サワサワと風にさらされながら、カンカンと太陽にあたためられながら、地ベタに座り、巧みに動く小さな指を見ていた。
大空の無限のひろがりとは対極に、折り紙はどこまでも小さくなっていけることに驚いた。
友人の娘さんが折ってくれた「花」。