Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

2007-01-01から1年間の記事一覧

消えてなくなる

家から車で15分足らず。 たまに行く温泉施設がある。 4時間ばかりみっちり堪能してきた。 その施設はいつ行っても適度に空いていて、一人でぼんやりお脳をほぐすにはもってこいなのだ。 黒いお湯にしばらく身体を沈めていると、まるで自分の身体が消えてなく…

これから

この時期はどの人もそうだろうけれど、忘年会が続く。 お食事会や忘年会の合間を縫って、締め切りと格闘している感じ。 そして、またその合間を縫って、泳ぎに行く。 更にその合間を縫って、これから、のことを考える。 そう。年末は、「これから」のことを…

魔女の酒宴

聖夜だというのに、ものすごいモノ見ちゃった。 「魔女」というサイレント映画。 知人が古楽器の生演奏で音楽出演したので、お邪魔してきた。 しかも、上映会場がまたすごい。 教会。 聖なる夜に、である。 中世の魔女の歴史をひもとく、魅惑の90分。ジャジ…

イヴの効力

午前中、ジムに行くために車に乗ってラジオをつけると、それはもう、クリスマスだらけ。イヴだらけ。 クリスマスイヴにちなむ単語と音楽しか聞えてこない。 お見事ざます。 今日という日は特別なもの。ホントに特別かぜんぜん特別でないかはちょっと置いとい…

浮かれない女性

同時に二つは選べない。 そんな、子供でも知ってる当たり前のキマリを無かったことにしていると、いつしか何も選べないという恐ろしい事態となる。 何を選んでいいのかすら、わからなくなる。 キマリはキマリなのだ。 理不尽だと思っても、駐車違反は違反、…

深酒の理由

先月、年に一度の健康診断を受けた。 検査着に着替えて、夢遊病患者のように病院内を上に行ったり下に行ったりしながら、尿をとり、便を提出し、バリウムを飲み、血液をとられ、毎年のことながらこの居心地の悪さにはまったく馴染めない。 これで病気が見つ…

3大「ない」要素

隠し事のないこと、コソコソしないこと、セコくないこと。 これが人生を謳歌するために必要な、3大「ない」要素だ。 と。 声を大にして言える。 なぜなら、「おんまさん」はあんなに一生懸命、走っているのだ。 馬主のためでも、恋人(恋馬?)のためでもな…

冬の陽光

サーフボードを小脇にかかえ、ザブザブと海にはいっていく、若い女性。 みな、光に向かって、歩いていく。 彼女達の勇姿を眺めているうちに、 睫毛に反射する光のつぶてが瞳を覆い、何も見えなくなる。

とくべつ扱い

掃いても掃いても、落ちてくる。 家の前のイチョウの葉。 歩道はおろか車道にまで落ち葉があふれてる。 しかし、並びのお宅の前を見ると、歩道はみなさんご自身で掃除しておられるのだから奇麗なのはあたりまえとして、車道にも派手な落葉は無い。 なぜなの…

表情なき逃亡者

音をたてて、一気にバサッといった。 卓上の一輪挿しにいけてあった、いただきもののバラ。 ついさっき、車で都心からの帰り、自宅から3キロほど離れた道路上で信号待ちをしていたら、ドンっと軽い衝撃を感じた。 何が起きたのか瞬時には理解できなかったが…

イカの手

昨夜、アファナシエフを聴きに行く。 今回はシューマン特集。 数ヶ月前聴いたときに感じた、現世から遠く離れていくような感じは、そのままだった。 男性の弾くシューマン、質実剛健な側面も多々あるものの、なんだかほの暗く静かで美しい海の底にでも誘われ…

抱負

年末だ。 お歳暮や、ジングルベルや、おせちや、カレンダーや、人間関係や、領収書や、紅白歌合戦だ。 清算や、再構築や、自分への言い訳や、どさくさの衝動買いや、逃避行為としての大掃除だ。 同時進行で読みかけの単行本がそこかしこに積んであるが、まず…

27年ぶりの予防接種

インフルエンザ予防接種というものを受けてみようと、ふと思った。 27年ぶりだ。 家の近所の診療所に電話で問い合わせてみたら、予約無しで受けられるとのこと。 さっそく出向いてみると、やたら肌のつるんとした実直そうな受付の男性、憎らしいことになんと…

「いま」と「今」

「いま」起きていることが「今」ではないような感覚。 組み替えが可能なことに思えるのに、それができない。あらかじめの「いま」を生きている感覚。 そんな感覚にどっぷり浸った翌日、フィリップ・ジャンティ・カンパニー「世界の涯て」を観る。 3分に一回…

到来いろいろ

飛行機から眺める夜の大阪と、夜の東京は、違う。 灯りのちらばり具合や、色彩感が、違う。 そのことを今更のように「ああ、そうか」と思った。 何十回となく眺めてきているはずなのに。 ちょっとしたフォーレ・ブーム到来。 家にもどってきて、まずすること…

柿と苔庭の関係

ヨガの合宿で幾度かお会いしたご縁で、たまにお芝居やお食事をご一緒するようになった女性がいる。 私よりもおそらくひとまわり程お若いはずだが、そんな彼女の奇しくもお誕生日に、最近出来たという銀座のブラッスリーで女性二人、楽しいディナーをいただい…

やきもきや

先日、所用のついでに故郷に立ち寄り、高校時代頻繁に通った食べ物屋さんをしばらくぶりに妹と訪ねてみた。 そのお店は私が小学校から高校までの12年間を過ごした母校のすぐそばにあり、原則的にはその学校の生徒、それも高等部から上の学生と卒業生、つまり…

箱根

まぶたを閉じたまま、まぶしいほどの夕焼けを見つめると、自分のまぶたに封じ込められた熱い熱い血液や、赤い赤い夕焼けが一緒になって、赤く濃厚なイメージを網膜と脳に感じる。 そんな、紅葉を箱根で見てきた。 生まれて初めてロマンスカーというものに乗…

空っぽにする

冷蔵庫の中のもの、一掃料理というのをたまにやる。 意味なく場所を取るものや、虫にくわれたのや、いたんだものや、苦手なものや、扱いの面倒くさいのや、を取りあえず一つずつ捨てていく。 料理の可能性をはぎ取られたものを、削除していく。 そうして残っ…

赤い店

歌舞伎昼の部を観たあと、友人達と待ち合わせて、資生堂パーラーでお茶を飲んだ。 ここに初めて来たのは、小学校の2年生ぐらいのときだろうか。 当時私は大阪に住んでいたが、親戚の結婚式に出席するため、父に連れられて東京に一泊した。そのときのこと。 …

もしも犬であったなら

もう、落ち葉の季節。 陽光の中、芝生の地面に座って頭上を見上げると、カラカラに乾いた色とりどりの葉っぱ達が私のメガネを目がけて軽やかに降ってくる。 私がもしも犬であったなら、降りつもる落ち葉の山に、鼻先からおもいきりスライディングしたい〜。 …

ロマンある駅

私の家から最寄りの駅、といっても歩いて行くにはちょい遠い。 最寄りの駅はいくつかあるのだが、そのうちの一つ、どこかさびれていて、寂しき駅。 秋も深まってこようというこの時期になると、えも云われぬ寂寥感がただよう。 その寂寥感を喩えて「ロマンあ…

俄ドングリ知識

とても素敵なプライベートダイニングにて、美味しいランチをいただいた。 お客は我々4人のみ。 一組で貸し切りなのだ。 凄腕女性シェフの手による、滋味あふれる、やさしいお味のお料理の数々。 大正時代に建てられた洋館の一室を改装したというダイニングは…

報じまっしゃろ

私の父は12年前に他界している。 父の四十九日の法要が終わって、数日経った頃、伯父が突然亡くなった。 そんなわけで、私の一族的には、仏事の行われる節目の年は1ヶ月ほどのあいだに法事が二つ重なって慌ただしい。 来月に迫った伯父の法事の日程を携帯電…

雄叫び

「隊長」という人種に初めて出会った。 いつの時代に生きても、どこに生まれ暮らしても、人間は人間、みな同じ、似たようなもの。 もちろんそうとも言えるし、まったくそうでないとも言える。 でも、まったくそうでないとした場合、その方が、より興味深い。…

時期

どうも最近、読書から遠ざかっている。 こういう時期もあるのだ。 家で本を読まなくなる。 読むのは、たまに乗る電車の中か、人と待ち合わせをして私が先に着いて相手を待っているとき。 しかし、私の日常の「足」は自家用車だし、人との待ち合わせではプチ…

命綱

ブドウ糖のタブレット。 おいちいぃぃ〜。けっして、誰がなんと言おうとも、けっして、私はわがままでも根性がへし折れているわけでもないが、 空腹にまったく耐えられない。 空腹になると電車に乗るのも命がけ。 そんな体質の私をみかねた友人からのプレゼ…

水中にて

泳ぎに行くつもりで支度するも、ふとピアノを弾きはじめたら止まらなくなり、1時間ほど弾いては歌い弾いては歌い。 その後、一度は泳ぐ心づもりであったのだし、水中に身体を沈めたい気持ちは変わらず、なぜか湯舟につかる。ながながと水中にてあれこれ思う。

地獄の「ヨシ」ひっかけ3連ちゃん

室内ゆえ、そして携帯電話に付帯しているカメラゆえ、はげしくブレてはいるが、これはバランスボールで玉乗りの曲芸に興じる小型犬の写真である。 名前はビビ。 弟が飼っているミニチュアピンシャー。2歳になる女の子。 弟はビビに曲芸をやらせて小遣いを稼…

秋晴れの日

バスと徒歩で、それでも我が家から20分以内に、信じられないような美しい別天地。 のんびりと涼んでいたら、もう秋だというのに、蚊に食われた。 いただきもののドングリなどなど。