とんとんトマトちゃん

先日、幼児向け番組「いないいないばあっ！」で15年近く前に作った「とんとんトマトちゃん」という曲のことを、何気なくX（旧Twitter）に投稿した。
この曲を聴くと赤ちゃんが泣き止んでくれるという、作者にも想定外の効果があるとのこと。
番組本家のCDやDVDも発売されているけれど、近年は楽しいカバー動画がYouTubeで数多く公開され、たくさんの方がYouTubeというプラットフォームを通じてこの曲のカバーバージョンをご覧になっていることは、X（旧Twitter）などのSNS上でも存じ上げていた。
どれも楽しくユニークで、すばらしい。私が作った曲がこんなふうに生まれ変わって人々の生活の中で愛されているのは、大変にありがたいこと・・。
そんな思いで、実に何気なく、ハッシュタグもつけない簡素な投稿をした。

そうすると、YouTubeでのカバーバージョンを現在進行形でご覧になっている（あるいは、過去にご覧になっていた）多くの子育て世代の方から、お礼のリプやリポストをいただき、投稿後数日で160万表示、リポストは2千超え。
世に言う軽い「バズり」状態となった。

これまでも番組での放送日などをご案内する程度の投稿はしていたけれど、それを読む方々はこの曲の作曲者が私であることを認識されている方がほとんどだし、そうしたエリア内の方々は、私より早く情報をご存知であることも多いので、作者として一応形だけの告知、という体だった。

ところが件の投稿では、何かの拍子で、リポストを通じてまたたく間に「とんとんトマトちゃん」を最大限に活用されている、あるいは必要としている方々に情報が伝わり、本当に多くの方からのご返信をいただいた。
返信、引用リポスト、全部拝見しましたが、どれもが曲への感謝と賛辞にあふれ、恐縮するほど。可能な限りすべてに「いいね」を押し、何らかお返事をする必要のあるものには短いお返事を書き。

・・・なんて出来事が、ありました。^^

この曲の主役は、「トマトちゃん」。
トマトちゃんを生み出したアニメーターにしてこの曲の共同作詞者でいらっしゃる吉良敬三さんに、事のしだいをメールでお伝えしたところ、とても喜んでおられました。私も嬉しいです。

不思議なトマトちゃんの世界。
オリジナルのトマトちゃんの絵を眺めていると、トマトちゃんが私をじっと見つめていると感じる瞬間がやってくる。
子供の頃、ミッフィー（当時はうさこちゃんと呼んでいたけれど^^）の絵本を眺めると、ある時、ミッフィーが私のことを見つめていると感じられる瞬間がやってきて、何とも言えないよろこびに心が満たされたものだけれど、その感覚に似ている。

とんとんトマトちゃん。これからも小さき人々の心の平安に、貢献してくれますように。