Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

熊ハチミツ石鹸考

darienonikki2012-02-03

少し前、とある趣味を同じくする集団で、滋賀の山奥に行ってきた。
オトナの遠足である。
見てくれにおいては「オトナの遠足」と呼ぶにふさわしく見事なまでのオトナっぷりを漂わせている集団であるが、それはあくまで表面上のこと。
実のところ、ただのコドモの、それもやたらと世の大人たちの手を煩わせる、どちらかといえば困ったコドモの集団。
そんな集団で大型タクシーを借りきり、ぞろぞろと、熊を食べに行った。
にぎやかに、感謝し、とにかく笑顔で、きわめて祝祭的に、熊を食べた。
食べた熊が、当然のことながら私の身に宿る。
深く感謝しながらいただいたのだから尚更である。
そんなわけで、その日の夜、京都の廃校となった小学校の古い講堂で行われたコンサートは、熊的耳で聴くことになった。私の熊的視覚がとらえた二人の音楽家原田郁子氏と高木正勝氏の演奏はすばらしく、熊的鼓動が胸に満ちた。
手のひらも、足の裏も、熱く燃えて、それは縁あって一頭の熊が私の身体に宿ったからであるにしても、幾分残っていたヒトとしての情緒までもが激しく揺さぶられた。
私も、そして私の中に取り込まれて数日をともに過ごすこととなった熊も、両氏の作り出す音の世界の中で幸せな時間を過ごした。


そして今は、ハチミツ的思考をめぐらせながら、これを書いてる。
数時間前、たんまりとハチミツを摂取したのだ♪
そういえば、何年か前の誕生日にたくさんの方からプレゼントをいただく機会があったが、そのほとんどがどういうわけだかハチミツと石鹸だった。今ふと思いだした。
ものの本にはかつて鬼が住んだとされる比良の山奥で雪を眺めながらいただいた熊は、やはりハチミツが好きだったのかしら。
熊ハチミツ石鹸考〜。