Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

母校の先輩

darienonikki2018-04-30

去年の今頃、母校である武蔵野美術大学の授業に呼んでいただいた。
講義をさせていただくにあたり、事前に大学サイドとのやりとりがあった。
教授や助手さんと打ち合わせをしたり、学生さんたちからのインタビューを受けたり。
何度か大学にも足を運び、私は私で自分の個人的な資料をまとめてゆく中で、美大生時代から今日までの変遷を振り返る興味深い時間を過ごした。
それまでも何度か教授からお声をかけていただき特別講義をさせていただいたことがあって、数年に一度は母校の門をくぐり、懐かしい教室や学食、研究室の空気の中に「ひっそりと我が身を置いてみる」ということを経験している。
そのたびに、いつも新たな感動があるのだ。
同じ学科の卒業生である私と対峙するときの学生さんたちの引き締まった表情に、思わず見惚れてしまう。
単に「若さ」という一言で括ることのできない、未知数の悦ばしさ。
不確定の美しさ。
そして特筆すべきは、生真面目にしてのびのびとした大学の雰囲気。
こののびやかさは本当に得難い美質だと、いつも感じる。



今日は、そんな母校に少々つながりのあることを書いてみようと思う。
つい数日前に公開になった「ママレード・ボーイ」の実写映画。
私も事前に試写を拝見したときは、「え!!」とか「わ〜〜〜!!」とか「そうきたのか!!!」とか、楽しい驚きと感動の連続だった。どこを切り取っても思春期女子やオトナ女子の心を鷲掴みにすること間違い無しの胸キュンシネマである。女子のみならず胸キュン男子もちょっと油断するとたちどころに涙腺が崩壊するそうで、一緒に観る相手を間違えると大変なことになるとの噂も。(笑)


その実写版の大変な盛り上がりとともに、私が主題歌を担当させていただいた1994年放映のアニメ版もなんだか盛り上がっていて、主題歌をはじめとする楽曲の配信が先ごろ始まり、6月にはコンプリート版のブルーレイBOXが発売になる予定。
この主題歌であるが、当時、大人気コミックのアニメ化ということで主題歌とエンディングテーマの歌録音にはメディアの取材陣もスタジオに来られていた。
歌の録音には楽曲の作曲家も同席する。
エンディングテーマを作曲された池毅さんも来られていて、歌のディレクションに参加されていた。池さんと私はこの日が初対面だったが、 プレス向けに用意された私のプロフィールをご覧になるや否や、「濵田さん! 僕、あなたの先輩ですよ! 同じ大学!! しかも同じ学科!!!」とおっしゃるのだった。
池さんはアニメ「ドラゴンボール」の主題歌や、ゲーム「桃太郎電鉄シリーズ」の作曲などのすばらしいお仕事をたくさんされている方である。
びっくりしてお話を伺うに、たしかに池さんは私のン年ほど前に同じ大学の同じ学科を卒業されたことがわかり、それから後はスタジオの片隅で、知らない人が聞いても何が面白いんだかさっぱりわからない(笑)母校の話題で大いに盛り上がったことは言うまでもない。
アニメ版「ママレード・ボーイ」の主題歌とエンディングテーマはどちらも武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科の卒業生が作曲している。この特異な共通点はその日集まられた取材陣の取り上げるべき魅力的なトピックではなかったかもしれない。しかしそう頻繁に起こり得る偶然ではない。
その日以来、池さんは私にとって同業者の先輩、そして何より大学の先輩として、大変に頼もしい方なのである。


写真は試写会のときに客席でパチリ、のもの♪




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当ブログに掲載しております。
日記のように一日につき一曲、書き進めました。
全21曲。
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20141228