Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

母校の祝賀イベントに出演しました。

私は34年前に武蔵野美術大学という学校を卒業した。
通っていたのは視覚伝達デザイン学科という学科で、いわゆるグラフィックデザインを学ぶ学科。

鍵盤弾きだったり歌手だったり作曲家だったりアレンジャーだったりする私のことを音楽大学出身者だと思っている方もたまにおられ、美大卒だと言うと驚かれることがある。
「絵を描いていたんですか?」と。

きちんと絵を描いていた時期は私の場合はとても短くて、思い返すと美大受験の準備期間であった4〜5ヶ月間と入学してからの1年間だろうか。入試対策期間が5ヶ月未満なんて、あり得るの???と美大の受験を知る多くの方がお尋ねになるが、まるで巨大な掃除機に吸い込まれていくように、たとえば大掛かりな映画のセットが解体されていく動画を数十倍速で逆回しにしたかのような感じで、シュルシュルシュル、ストンッ!と収まるべきところに収まってしまったのだった。


キャンパスは東京の小平市にある。
武蔵野美術大学は主に「ムサ美」と称されていて、ムサ美生の特徴をあげるならば、どこかプリミティブ、野生的、デッサンはぐいぐいと濃い、体温高そう、目がクワッとしてる人が多い、総じて意外と情けには深い、などが私見である。
何かと飽きやすい私だが、留年もせず、休学もせず、本当に楽しい4年間を過ごさせていただいた。結局その後、私は美術という分野に進むことは無かったけれど。

そんな母校ムサ美が創立90周年を迎えるということで、卒業生で運営されている校友会による記念企画イベント「アート&デザイン2019吉祥寺」が、一週間にわたって開催された。ムサ美発祥の校舎が吉祥寺の地に存在し、その原初の空気の中で母校の90周年を祝うのである。
各界で活躍中の卒業生によるパネルディスカッションや展示。
そして祝賀パーティーでは卒業生の栗原正己さん率いる「栗コーダーカルテット」と私(Darie)のコンサートが行われた。
私は自分の楽曲を数曲歌う他に、インドの楽器シュルティボックスとともに会場の方々とボイスワークも。
あとに演奏された栗コーダーカルテットさんのコーナーにも2曲演奏で参加させていただいた。
栗コーダーカルテットさんはレーベルメイトだった時期もあり、加えてリーダーの栗原さんは私と同じ学科の先輩なのである。
所謂「先輩のバンド」であり、「これ弾いてね」と言われれば何がなんでも弾かねばならず。(笑)
それにしてもかつて楽しく過ごした母校のお祝いの場でのびのび歌えるって、なんてシアワセなことだろう。
会場にひしめく卒業生、老若男女のみなさんからバッシバッシと放たれる懐かしい熱風を浴びて、感謝の気持ちに満ちた。
この日の司会は、広告の世界の巨匠・中島信也さん。
ひさしぶりにお目にかかったが、この方も熱量高くて、Mr.ムサ美って感じ。
お天気にも恵まれて、本当に佳き8月最終日だった。


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「アート&デザイン2019吉祥寺」