Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

darienonikki2010-11-02

先週の日曜日、シアトルでの坂本龍一さんのコンサートのネット中継を見事に見そこねた。
終演後10分ぐらい経ってから気づき、急いでアクセスしたが、もうそこには何も映っていなかった。
次回はバンクーバーより翌週火曜日に中継、つまり今日だというので、念のために配信元のページを昨夜からデスクトップ上のDockに畳んでしまっておいた。
今朝、10時ぐらいだろうか、メールをチェックし、mixiのアプリケーションを少しいじっていると、アプリケーションのBGMのバックに、かすかにピアノの単音が混じる。
よくよく聴くと、ポロ〜ン、ポロ〜ン、と単音が数回鳴っては、一音あがり、また数回、これがずっと繰り返されている。
アプリのエラーかと思いmixiを終了させても、謎のピアノだけはまだ聴こえてくる。
なにこれ、オカルト?(笑)とビビッてたら、なんと、Dockにしまっておいたネット中継のサイトが開演前のステージの様子を音と映像で伝えているところだった。
ピアノの調律の真っ最中だったのだ。
にゃるほど。
スタッフの話し声なんかもたまに聴こえる。
とにかくオカルトじゃなくて心底ホッとしてたら、じき開演。オーディオテクニカの密閉式のヘッドフォンでじっくり拝聴&拝見した1時間半強のライブは、驚くほど高音質。
グランドピアノの音は、輪郭がはっきりと美しく、定位もじつにちょうどよろしく、従来のライブ中継では考えられないほど音がよい。
バンクーバーと日本がどれくらい離れているのかはわからないけれど、そんな遠隔地での出来事を、会場にいる数百人の人々と、今まさにこのネット中継を見守っている人々とが、つながって共有している、ということが、とても不思議な感じ。
言葉にしにくい感覚だけど、なんというか、「今」なんだな、という感覚。
相撲や野球のテレビ中継だって、紅白歌合戦だって、もちろん「今」を伝えてる。でもそれとももっと別の質感の「今」なのだ。
コンサートの内容はとてもすばらしかったし、それはまあもちろんの事として、こういう「今」の感じが、本当に、本当に、すばらしいと思った。
「今」、よね。それがすべて。
と、ひさびさにきちんと皮膚で、網膜で、鼓膜で、心臓で、感じた。


写真は少し前に訪れた、苔庭。
コンサートの印象は、ワタシ的にはこれに似ている。
似てる、という表現は何かと失礼な場合が多いけれど、でも、とても似ている。