Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

それ!知ってる!

少し前、家の近所のお店でちょっとした集まりがあった。
そのお店に並んでいるお洋服や、雑貨や、小物や化粧品は、どれもが素敵なものばかり。
そんな素敵なものに囲まれて、食べ物やお酒を持ち寄り、しずかに年末の時間を共有した。
いえ、、、しずかに、だったのは、ほんの最初の方だけ。
うるわしいご店主の催眠術にかかった私は、いつのまにやら店内のアップライトピアノの前に座ってピアノの即興演奏をやらかしていた。
お酒が入ると、まあ大体いつもこんなもんざますね。。
就学前の小さなお客さまもいらしてたので、私がオチゴトで作ってる名曲(笑〜)の数々を弾き歌いしてあげると、小さなお客さまは大喜び。
しかし、小さなお客さまよりももっと喜んでくれたのが、大きなお客さまたち。
保育士さんや、現役お母さんや、10年前に離婚して当時幼い娘を育てていたという健気な中年男性など、店内のみなさんが「それ!知ってる!」「うそ〜〜〜、これも知ってる!」「懐かしい〜〜〜!」と言って大層楽しんでくれたので、ああ、ワタシはこのオチゴトをやってて良かったなぁ、と心から思ったしだいです。
「それ!知ってる!」って、大切なことだ。
だって、「それ」は、あなたのその複雑な脳ミソのどこかに刻み込まれてるんだもの。
きっとそれが刻み込まれたときにあなたが感じてた匂いや色彩や愛情や温度も一緒になって、あなたの身体の中のどこかに消えずにいるのですね。
その日に見た日めくりの格言とか、子どもがその日初めて喋れるようになったコトバとか、友達からかかってきた電話でのおしゃべりとか、晩ご飯の献立とか、リビングで寝転ぶ犬のあくびとか、ふと目にとまった新聞の記事とか、洗い髪の手触りとか、シャツの質感とか、そういうのがぜんぶ一緒になって、どこかに消えずに残ってる。
「それ」がどんな形でみなさんの記憶の倉庫に仕舞い込まれているのかはわからないけれど、私の曲が彼女ら彼らの子育ての記憶と完全にシンクロし、十人十色であろう子育て奮闘記をまざまざと蘇らせてしまったようで、子育て経験の無い私にとっても、なんだか、とても、予想外にホットな夜だった。
とりあえず、ホット、がいいですよね。
東京は寒い!
番組用に作った自作曲のピアノアレンジ譜なるものを大変な厚着でせっせと書いてましたが、さきほど終了。
この曲は2月から放送開始。タイトルはまだここに書いちゃだめなんだそうで、また追ってお知らせしますね。