今日

月に一度、アーユルヴェーダの施術をうけている。
私の体質にあった油をふんだんに使って全身をマッサージしていただくのだが、指圧や西洋のオイルマッサージとはかなり性質がことなっていて、マッサージが始まって30分ぐらいたったあたりから、みぞおちがだるくなってくる。
身体全体が調整されているということなのだろう。
骨とか筋肉などよりも内臓やリンパに直接効いているようで、アーユルヴェーダをうけた当日はとにかくだるくて眠くて、仕事人としてはまったく使い物にならない。
その日は重い食事はNG。
ノン・獣肉、ノン・砂糖、ノン・カフェイン、ノン・アルコールがお約束。
もっともこれらを積極的に摂ろうという気にもならない。
そして、こういう日は創作にもまったく適していない、
さいわい、録音が迫った某お仕事のデータ整理と膨大な譜面書き作業が残っていたので、丸一日、明け方までかかって譜面を数十枚こつこつと書いた。作る過程はすでに終わっていて、それを機械的に記号化する作業だから、こういう日にうってつけである。とはいえ、量が量だけにこれがなかなか大変。
この数日流星群が見られるのだとアーユルヴェーダサロンの方が教えてくれたが、流れ星には目もくれず、最後の一枚を書き終えたあとは速攻湯舟に浸かってひたすらお脳のリリースにつとめ、髪も乾かさず死体のように眠った。
おかげで目覚めたときの体調のよいこと。
24時間ぶりに解禁となった珈琲を飲み、お洗濯をし、掃除をし、クリーニングに出す衣類の仕分けをし、さて、別のオチゴトの歌詞書きだ。
あたたかく、よいお天気。空気は気持ちよく乾いている。こういう日は歌詞書きに向いている。
手のこんだ料理をするのに向いている日、アバンギャルドなピアノ曲を作るのに向いている日、心の陰翳だけで組み立てられた歌詞を書くのに向いている日、、、いろいろあるけれど、今日は今日するべきことにとてもぴったりくる今日であることが、とても嬉しい。