週末というと雨。
そう、先週も雨の中、東京をざざっと横切るように遠出したのだ。
遠出といっても、地図上直線距離で50キロは無い。
車だと、空いていれば1時間もかからない。今日は行きが55分、帰りは渋滞のために途中から一般道に降りたので、1時間10分。どちらも電車を使うより短時間。
雨の高速道路、とくに中央道は、自分が今どれくらいのスピードで走っているのか、わからなくなるときがある。
もちろんメーターを見れば一目瞭然だが、体感上のスピードが実際のスピードとだいぶ違うことが多い。ワイパーのタイミング、困難な視界、雨の音、普段より上げ目になっているカーステレオの音量、などにより、身体内に培われたスピード感が狂ってしまうのだろうか。
「お、いかんいかん」とアクセルを弛めながらの、雨の中央道だ。
車を運転しているとき、またはタクシーに乗ってぼんやりしているとき、私はとてもリラックスできているようだ。
何かを考えているような、何も考えていないような、心を平静に保とうとしているような、自分の心の奥底を見定めているような、何かを思い出しているような、何かを忘れていくかのような。
