Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

母校

darienonikki2008-12-13

母校へ。
20年ぶりぐらいだろうか。少し早めに着いて、うろうろしてみる。
大学生だった私がローラースケートで走り回っていた中央広場は、記憶よりも狭い。
一年生のときにお世話になった女子寮はとうに取り壊されていて、かわりにとてもきれいな新しい校舎がドカンとそびえ立っていた。
変化。変化。変化なのねぇ。
しかし時代を経ても変わらないのは、この大学に通う学生が醸し出す一種独特な「空気」だろう。
ムサ美の学生は作るのが本分。大学に入る前も、入ってからも、卒業してからも、作る人なのだ。午後3時半、校舎の中、外、あちらこちらから何かを作っている音や気配や熱気が、盛大に、あるいはひそやかに、しっかり伝わってくる。
そんな気配を懐かしく全身に浴びながら、私がかつて4年間学んだ視覚伝達デザイン学科の研究室の扉を開けた。
5年前教授になられた齋藤啓子女史と、ご対面。まさに20数年ぶり!
メールや電話ではたびたびご挨拶申し上げていたが、いや〜〜〜、ほんにご無沙汰しておりましたことです。
この日私は齋藤女史からのお誘いにより、ムサ美全学科の1・2年生を対象にした授業でお話しすることになったのだ。
芸術系の大学を卒業した人のその後いろいろ、みたいなことで毎回各界からユニークなゲストをお呼びしているのだとか。
ざっと見たところ250〜300人ぐらいだろうか、あらゆる学科で学ぶ学生さん達が受講している。
家から持っていったお仕事資料のDVDやCDをかけながらお話ししたり、齋藤女史が徹子さんに扮しての「なんちゃって徹子の部屋」的質問コーナーなどなどで構成された90分間。
そうですね、ママレード・ボーイはまさにターゲットエイジだったのかな。
「うんとこどっこいしょ」@グリコとビスコ、なんかもそうなのですね〜。
受講した証に学生さん全員が提出するレポートを授業終了後にちょこっと読ませていただくと、「濱田さんがファーストアルバムを出された年に僕は生まれました」なんて記述を発見して、びっくり。そうかぁ〜〜、そうなのねぇ〜〜。
私にとってはひさびさの母校訪問イベントということもあって、とても楽しい90分間でした。齋藤女史と学生さん達に感謝。


帰りは最寄り駅まで、玉川上水沿いの道を齋藤女史とおしゃべりしながら、てくてく歩いた。
満月に一日足りないお月様が、私たちの頭上でキリリと輝いていた。
この道を歩いたのもほんとうにひさしぶり。
夜の樹木が放つ複雑で心地よい香り。
靴底に落ち葉と土の感触がしっかりと伝わってくる。昔よりも格段に歩きやすい道になっていた。


写真は母校の広場に落ちた私の影。
ながーーーいひと。