Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

オービタルリンク

darienonikki2017-04-08

4月2日、ダンサーと音楽家が集まり即興バトルを繰り広げる「オービタルリンク」というイベントに参加させていただきました。
オービタルリンクは、主宰者のダンサー・中沢レイさんが考案されたフォーマットです。
バトルといっても、何も闘いを繰り広げるわけではありません。
パフォーマーたちは「オービタルリンク」の定めるところによるローカルルールに則って、舞台上で即興的行為をします。
他者を巻き込んでもよいし、ソロパフォーマンスでもよいのです。
自分自身との対話が、やがて、形容しがたい何かとつながり、会場全体が有機体のような状態になります。
一つの作品を丹念に練習してお客さまに観ていただくということもパフォーマーにはもちろん必要なことですが、即興という分野に身を置くことは一種の鍛錬でもあり、深層心理や変性意識に一瞬でもアクセスして、よく知っているようでいて実はあんまり知らない自分のことを観察する絶好の機会でもあります。
バックのスクリーンにこのイベントで以前からレギュラーで映像を担当されている稲葉雅巳さんの映像作品が映し出される中、パフォーマーたちがゆるやかに入れ替わりながらイベントは展開していきます。


演者は一度は観客の引くクジによって、自分だけの出番を持ちます。
クジ引きという偶然性に委ねられた、必然。とても面白いルールだと思いました。
ソロパフォーマンスに与えられる時間は3分間。そこにどなたか共演者を呼び込んでもよいルールなので、私はこの日初対面だったパーカッショニストの山㟁直人さんにお手伝いいただき、ボイスとピアニカとパフォーマンスの3分間を。
場とつながる、場に捧げる、自分とつながる、他者とつながる。
造語のパフォーマンスも少しやりましたが、途中から客席に背中を向けて正座し、ひたすら吐露するボイスパフォーマンスを。(笑)
「本当のこと」を造語で、しかも前を向いているときには告白できない心情の何かしらを、後ろ向きで。


後ろ向きで思い出しましたが、20代前半だった頃、お仕事などでコーラスガールとして呼んでいただくようなことも当時はあって、数人で一つのマイクを囲んで歌うという場面で、声のバランスを取るために私だけ後ろ向きで歌わされたことが何度かあるのです。
やたらと声が大きかったのか、極端に協調性に乏しかったのか。
そんな懐かしいことも思い出され、興味深い体験でした。




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当ブログに掲載しております。
日記のように一日につき一曲、書き進めました。
全21曲。
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20141228