そろそろ巷では来年の手帳やカレンダーが売り場に並んでいる。
もうそんな時期なのだ。
我が家では、友人からプレゼントしてもらった「動物さんカレンダー」を愛用している。
動物の形をしたカレンダーで、簡単な組み立て式。
二ヶ月ごとに新しい動物に模様替えする。
これまで組み立てた動物は、5体。
キリン、カンガルー、ライオン、オットセイ、ハリネズミ。
それぞれ、リビングの好き勝手な場所にアッチ向いたりコッチ向いたりして「ぼーっ」と立ってる。
スピーカーの上には、何年も前に年賀状として作った組み立て式のゴールデンレトリーバーのペーパークラフト。
ガラステーブルの上には、栗の実ほどの大きさの翡翠の亀にカエル。
もの言わぬ動物の多い部屋なのだ。
カレンダーの動物達はあくまで卓上のアクセサリーなので、壁掛けの大判カレンダーのように細かい予定を書き込んだりシールを貼ったりということはできないが、忘れてはならない重要な日は鉛筆で丸く囲んである。
そんな日が年に何度もあるわけではないけれど、リビングのあちこちに乱立する動物達の脇腹や背中にまとった小さな数字が、ごくたまに鉛筆の不器用な線で囲まれている。
そのことだけで、紙で作られた動物に、なにか血の通った感じがする。
どこかのページを開くと赤いボールペンで下線をひいた跡のある、高校時代から使ってる英語の辞書みたい。
ひいた目的もよくわからない。棒線だったり波線だったり、でもそういう手蹟の持つ記憶が、面白い。
来年もこの動物さんカレンダーはあるのかしら。
あるとしたら、また別の新たな動物達のシリーズなのかしら。
だとすればきっと来年も我が家においてはこのシリーズが愛用されること間違いなしであーる。
次回ライブ情報は↓をご覧ください。11月22日、京都RAGにて。ぜひお越しやす。
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