Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

「飼い猫」の資質

次回ライブ情報は↓をご覧ください。11月22日、京都RAGにて。ぜひお越しやす。
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犬派か猫派か、と問われれば私は間違いなく犬派だと思うけれど、果たして本当にそうなのか。
ふと立ち止まってよくよく考えてみれば、私は猫を飼っていたこともあるのだ。
台所でお皿を洗う私の、足首丈の部屋着のスカートの中にすっぽり収まって、世間から雲隠れしたような気分になってる猫のヒゲに、ふりふりとくすぐられたふくらはぎの感触もよくおぼえている。
自分の中に「飼い猫」の資質を見ることもあるし、猫的友人も多い。
むしろ自分を「犬的」だとカテゴライズする行為は、案外無駄にナルシスティックなものであるような気がしてきているのだ。


犬的世界観と、猫的世界観。
MacかWinか、にちょっと似てる。
でも最近はMacでWinを動かすこともできるのだし、かつてあり得なかった犬猫混在お気楽モード視座というものが大手をふって世間に定着しつつあるように思える。いいとこ取り、というよりは、場面場面によって簡単に自分を変容させて生きていくことに後ろめたさを感じない人種が増えているのかしら、私も含めて。
棲み分けがとても曖昧。
同じように、「男」と「女」もきっぱりと分けがたくなってきている。
光と闇も。ネガとポジも。
価値がひっくり返ったり、混ざりあったりして、説明のつかない状況に出くわす場面が増えている。
そんなとき、じっと様子をうかがう「飼い猫」的自分を発見する。
そして、そんな「飼い猫な自分」を意外にも歓迎している私の内面を嬉しく思えることが、また楽しい。
少々ややこしいけれど、近頃はそんなややこしい部類の時代なのかもしれない。