Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

タレ目の男性

我が家のピアノを調律していただいた。
このピアノは大家さんの持ち物で、かなり古いグランド。ピアノつき物件という世にも珍しい賃貸物件だったのだ。
2年前にこの家をお借りしてから一度も調律しておらず、ここ最近ではなかなか趣きのある(笑)音色になっていた。
大家さんに相談したところ、このピアノをずっと調律してくださっていたベテラン調律師さんがおられるということだったので、ご紹介いただいた。
学生時代この町に住んでいた私にとって、譜面や五線紙を買い行った馴染みのある大きな楽器屋さん。
今でもちょっとピアノ譜を探しに、ちょっと資料を物色しに、と時折訪れるお店。
その楽器屋さんの調律師さんだった。
大きなタレ目がチャーミングな調律師さん、お越しになるやいなや慣れた感じで玄関からスタジオへ、こちらが何もご案内せずともすいすいと入っていかれる。我が家のピアノの癖もよくご存知で、限られた時間でとても奇麗な音に仕上げてくださった。
調律したてのピアノにさわるのは、ほんとうに気持ちよい。
手入れの行き届いた短毛犬の頭頂部や脇腹を撫でているような、そんな気分。


しかしいつまでも恍惚と家のピアノを弾いているわけにもいかず、さくさく電車に乗ってカザルスホールへ。
ピアノとチェロの兄弟デュオのコンサートを聴く。カルリーチェク兄弟。
ちょっと神経質そうなお兄ちゃまと天衣無縫な雰囲気の弟さんの、チェコの兄弟。タレ目の兄弟。
行ってみたい国のひとつだ、チェコ
それにしてもタレ目の男性によくお目にかかる日だった。