もう会期は終了しているけれど、先月、ホックニー展を見に行った。
ホックニーといえば、40年以上前、美大を受験するために通っていた美大予備校のとある講師の方が大変なホックニーファンだったことを思い出す。
生徒の作品の講評などをする際にホックニーの画集を持ってきて「ちょっとちょっとこれ見てみて。たとえばさ、ホックニーはこんなふうに捉えるんだよ」なんて具合に、「美大受験のためのノウハウ」という世にも恐ろしい「型」にはまりがちな受験生に対して自由な発想を促しつつ、あの手この手で技術向上を後押ししてくださっていた。
もちろん私もとても面白いとは思ったけれど、何せあまりにその講師の方の「推し」が強烈すぎて（笑）、しばらくホックニーはもういいや的な気分になったものだった。
今回、とっても久しぶりに大量の点数の展示を拝見した。
まさにホックニーエッセンスを浴びに浴び。^^
何気なく見過ごしてしまいそうになる作品に実は周到に仕込まれたギミックが存在することに後から気付いたり、光を感じる色彩に眼球の奥がチロチロと洗われるような感覚を得たり、とにかく大変に興味深く、面白かった！！
