9月8日、友人たちとライブを開催しました。
タイトルは、『Les femmes fatales 2.0』。
出演したのは、このたび私とは10年ぶりの共演となった POiSON GiRL FRiEND、映像作家の稲葉雅巳氏、そして、私。
会場は私が3月に出演させていただいて常設のグランドピアノの弾き心地がとても気に入っていた、神保町試聴室さん。
天井が高く、白い壁に囲まれた多目的な空間。演劇的空間のようでもあり、実験的なアウトプットに寛容な、良い意味での素っ気無さがなんだか安心な感じだな〜、というのが最初にこの空間に足を踏み入れたときの印象です。
古くは「CROW」、最近ではダンサーと音楽家のための即興イベント「オービタルリンク」でご一緒していて、私のライブでも映像作家としてご参加くださっている稲葉氏。
氏の映像がこの会場の壁一面に映し出される中で、気ままな女たちが好き勝手に演奏するのはさぞ楽しかろう、という企みのもと、POiSON GiRL FRiEND の主たる nOrikO嬢と稲葉氏に提案し、三者によるライブが実現する運びとなりました。
気ままな女たち2人で2008年に開催した「Les femmes fatales」から10年を経た進化形でもあろうということで、nOrikO嬢サイドからの提案によりタイトルは「Les femmes fatales 2.0」に。美しいフライヤーも彼女が作ってくれました。
お客様、本当にたくさん来てくださり、申し訳なくも客席はかなり過酷な状況になっていたようなのですが、最後まで興味深くご覧いただいたのではないかと思います。
足をお運びくださった方々、そして会場のスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
誰でもない、どこにもない、自分の音楽を時間をかけて育む、ということは、誠実に音楽的生活を深々と送ってさえいれば、時間が過ぎ去ると同時に成され得るものだと、私は案外安易に考えていて、きっと同じように考え、今を楽しみ、生きているのではないかと私が勝手に思っている（笑）nOrikO嬢はやはり、今の彼女にしかできない本当に魅力的なライブを展開してくれました。
ギターに、加藤みちあき氏と、大津真氏、バイオリンに斎藤ネコ氏。彼女にとって旧知の友の3人の男性はそれはそれは頼もしく POiSON GiRL FRiEND の音楽世界をサポートされていて、稲葉氏の映像も相まって魅惑の時空間が構築されていました。
ステージ上でシャンパンを開ける「ならでは」な演出も♪
しばしの休憩を挟んで、私のセットは、一人ピアノ弾き語りのスタイルです。
とはいえ、自宅でコツコツ作っている音源やSEを流しながら演奏する曲もあり、途中、加藤みちあき氏をお招きして楽しい即興パフォーマンスの時間もあり、1時間程度・・・だったと思いますが、孤独ながらも山あり谷ありのセットでした。
ピアノを弾きながら歌っている私からは壁に映し出される稲葉氏の映像が視界に入ります。その映像をたまに眺めつつ、歌っている私自身が歌世界から乖離したり寄り添ったり。
試聴室さんのピアノは演奏者の気持ちをしっかり受け止めてくれます。
ピアノとの対話、自分との対話、自分の「声」との対話、未知の自分との対話、時間との対話、そんなライブでした。
新旧オリジナル曲、他者への提供曲、ナドナド、いろんな曲をやりました。
私のセットリストは以下の通りです。
直前になって3曲ほど削りましたが、まあ、よかったかな・・・と。（笑）
裸の空と裸の私
セトモノ
あやめDANCE
カイロセイ
バラエニケプスレクスの左手
青い鳥
花であふれても
ビルに捧ぐ〜加藤みちあきさんとの即興
春の声
Try Try
テツボー
そしてアンコールは、nOrikO嬢と二人で「T'en Va Pas」を。
この曲は10年前のライブでもアンコールで演奏した曲なのです。
今回のライブは当事者として、とにかく楽しかった！
準備期間にはたくさんの心の旅をしました。
関係してくださった方々に感謝の気持ちは尽きません。
きっと10年後に開催されるであろう「Les femmes fatales 3.0」に向けて、気ままな女たちの深々とした音楽生活にはますます磨きがかかることでしょう〜。
画像は、お客様でいらしてくださった声優の川田妙子さんが終演後に撮影してくださったものです♪
♪♪♪4thアルバム「ダリエ百葉窓」は好評発売中です♪♪♪
ご購入は発売元のサナートサナートさんでどうぞ。
http://sanat-sanat.com/line-up.html
♪♪♪アルバム楽曲解説♪♪♪
当ブログに掲載しております。
日記のように一日につき一曲、書き進めました。
全21曲。
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20141228
