Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

けたたましき「いま」を支える「ほわ〜ん」

darienonikki2006-07-21

生まれ故郷の大阪で、子供時代のほとんど、大人になる寸前までお世話になった、母校。
3つ下の妹も仲良く一緒に通った、母校。
ふんわりと居心地のよい、淡く朝陽の透ける繭の内側のごとき安全地帯。
しかし、高等部を卒業後、そのまま学院内の大学に移行する段階になって何を思ったか、そんな母校から離れ、まるでなんの当ても無いにもかかわらず、私はひとまず浪人生活に入ったのだった。
多くのエスカレーター式の学校がそうであるように、私が通っていた母校でも、当時は幼・小・中・高・大の一貫教育の枠組みにいったん入ってしまえば、なんの苦労をせずともするすると大学まで進むことができたのだ。それをむざむざねぇ・・。
過酷な受験戦争の洗礼を浴びることなく、無菌室のごとき学び舎で楽しくクラスメート達と青春を謳歌できたはずが、いきなりの自主浪人・・・。
今思うと、なんでそんな無茶なことをしでかしたのか、当時の私の頭の中はいったいどういうことになっていたのか、いまだに謎ざます。。。
が、その無謀な選択があっての、「いま」なのよね〜。
吸い込まれるかのように、選びとった、偶然。
偶然のような必然、必然のような偶然。


先日、その母校に、講演に呼んでいただいた。
これから就職活動を始めようとしている女子大生さん達を前に、就職活動など一度もしたことのない自由業の私が、講演。。。
私の話しが彼女達のこれからの人生に役立つなどとは微塵も思わないが、なんとかなると思っていれば不思議となんとかなるものだという気楽さが伝わればいいな〜という程度の心持ちで、とつとつとお話しさせていただいた。
ママレード・ボーイの主題歌「笑顔に会いたい」まで、リクエストされてちょろっと歌ってきた。
久しぶりの友人とも会えて、雨模様なれどとても楽しい一日。
帝塚山時代の友人に会うと、無条件に「ほわ〜ん」とした気分になる。
この「ほわ〜ん」が間違いなく、私のけたたましき「いま」の何割かを力強く支えてくれているのでしょうにゃ。


画像は、その翌日、亡き父のお墓参りのときのもの。
霊園脇、雨上がりのアスファルト上で事切れたトンボが、どうにも美しかったのだ。