Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

先日のワークショップ『Tanakara Botamochi』を終えて

岐阜県にある養老天命反転地に最初に行ったのはいつだったか、16〜17年ぐらい前?
近しい人々から話には散々聞いていたけれど、行くとやっぱりびっくりし、それから7〜8年後に再訪したらちょっと老朽化はしてたけれど、それなりに再びびっくりし。
なので、東八道路を車で走るたびにカラフルな外観が印象的な、同じ作者による「三鷹天命反転住宅」には長い間興味があったのだった。なんとこのたび友人の森すみれ氏が滞在ワークをするというので、最終日に泊まらせてもらうことにした。

で、せっかくだからその流れで二人で新宿あたりでワークショップを開催しようと急に決めたのが、先月の新月の晩。すみれさんの作る美味しいインド料理をいただきながら、急に決めた。^^

『Tanakara Botamochi』と名付けられたワークショップの方向性は、まごうことなき即興。それは、ダンスでも、声でも、コトバでも、コトバを超えた音節でも。色彩でも、フォルムでも、なんでも構わない。
そんな、漠然としつつも少々恐ろしげ(笑)なワークショップでしたが、私がプライベートで接する演劇エリアの方々もご興味を抱いてくださって多数ご参加くださり、すみれさんが展開しているヨガオブボイスのエリアからも多くお越しいただき、短時間ながらとてもよきワークの時間になりました。
ありがとうございました。

集合写真などの記録は何も残しませんでしたが、参加者さんたちの身体の奥深くに何かしらがしっかり刻み込まれたのでしたら、とても嬉しいです。
即興では基本的に「好き勝手に何をしてもいい」のであると同時に、無意識領域に足を踏み入れれば入れるほど周囲の存在と深い部分でどうしたって交わることとなり、結果「他者」と出会い、交流する。そして「自分という名の他者」とも確実に出会うのです。
自分でも思ってもみなかった感情や記憶や、未知の感覚が去来する瞬間が何度も何度もやってくる面白さ。

そんな景色に囲まれたまま、うっすらと変性意識状態に突入したまま、人は楽しくずんずんとどこまでも潜っていけるのだけれど、でも最後にはちゃんと身体が今いる場所まで戻って来なくちゃいけない。
全員が安全に戻ってきたことを私たちファシリテーターは確認し、そこでワークは終了。
その体験をもとに画材でドローイングをしたり、コラージュしたり、詩を書いて朗読したり、言語化したり・・・など、など、最後に自分の目で自分の絵を見て、自分の耳で自分の言葉を聞いて、今を生きる身体の感覚に戻ったうえでさらに深部に落とし込むところまでできればよかったけれど、今回はちょっと時間が足りなくて、そこまでは辿り着けず。
でもその後の茶話会でおしゃべりをしながら、2時間弱ノンストップの即興体験は爪の先まで、髪の毛の一本一本にまで、存分に染み渡ったことだと思います。

またやりますね。
今回ご参加いただけなかった方も、次回はぜひお越しください!^^