少し前、滋賀県は甲賀にあるMIHOミュージアムに伺ってきた。
夏季特別展「極 KIWAMI 大茶の湯釜展 −茶席の主−」の本展示に先立っての内覧会にお誘いいただいたのだ。
重要文化材、重要美術品、などなど、揃いも揃った名茶釜がずらり。
展示室を行けども行けども、茶釜の世界。
とても素晴らしい展示だった。
加えてこの日は異世界のごとき晴天。
桃源郷さながらの別世界。
心ゆくまで茶釜の世界を楽しませていただいた。
誘ってくださった友人は、篆刻作家の多田文昌さん。
20数年前、知り合った当初の多田さんは「爽健美茶」や「コカ・コーラ茶流彩彩シリーズ」の書を担当されたりしていたので、私は多田さんのことをてっきり書家の方だと思っていた。
しかし実は篆刻作家、つまりハンコ作家さんだった。
2008年の夏、私が初めてMIHOミュージアムを訪れたとき、多田さんは偶然にも子どもたちを対象にしたハンコ作りのワークショップの先生をされていて、ひさしぶりの再会にお互いものすごく驚いた。
驚きついでにせっかくなので私もワークに参加して生まれて初めてハンコを彫った。
そのときのことをブログに書いている。
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20080728
次から次へと名茶釜を眺めていると、頭や身体の中に脈絡なくさまよっている色んなアレコレが、茶釜的な世界になる。
茶釜という翻訳ツールを得て再び咀嚼される。
自分の内的世界で起きている不可思議な活動を他人事のように俯瞰するのが、面白い。
美術品を見つめ続けるという行為が、いつのまにか「自分」という他者との対話になってる。
ミュージアムの上空には龍が群れをなして気持ち良さそうに飛翔していた。
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♪♪♪アルバム楽曲解説♪♪♪
当ブログに掲載しております。
日記のように一日につき一曲、書き進めました。
全21曲。
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20141228