Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

重要なこと

私の仕事の大部分は、曲を書くということ。この場合、ほとんどのケースでは編曲を兼ねる。
依頼される仕事のうちの、5分の1ぐらいは、歌詞を書くこと。
まれに、アレンジだけを頼まれることもある。
全体のアレンジだったり、弦だけのアレンジだったり、コーラスアレンジだったり。


そして、おそらく私の肩書きの中で、もっとも属性として希薄なものが、「歌手」だと思う。
いつからこうなったかはよくわからないが、「お仕事」としての音楽を続けるうちに自然と定着してきた形なのだろう。
しかし、この外側から見た形とは裏腹に、実際の私は「歌うたい」なのだと強く強く自覚するときがある。
それは、歌を歌う行為以外のことに没頭しているとき。
ピアノを弾くと、歌うたいのピアノである。口笛を吹くと、それは歌うたいの口笛。
文章を書いても、これもやはり歌うたいの文章。
歌うたいとしての「場」を身体の中に感じるのだ。
自分の中の「場」、それをぼんやり認識することはとても重要で、ある程度の年齢になったモノツクリにとって、この一点のみを意識していれば、あとのことはもうどうでも良いことのように思う。
自分の中に、確かな自分をしっかりと感じてさえいれば、好き放題にそのとき作りたいものを作っていても、なんとかなるものだ。


と、言い聞かせるのであーる、日々、自分に。
こういうこともとても重要。
犬に「かわいい」「良い子だ」と繰り返し告げてそれを信じ込ませるのと同じ。