Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

Crack のライブ、続編です

横川理彦・武内秀光・Darie によるCrack。
次回ライブのお知らせです。ぜひお越しください。
「想像のためのメソッド 映像とアンダースコアとパフォーマンスの自動記術・その2」
渋谷LOFT HEAVENにて12月12日19時半開演です。

ご予約は10月20日午前0時より、nacht.licht.770@gmail.comにて承ります。


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Crack 2019年12月12日のフライヤ

 

母校の祝賀イベントに出演しました。

私は34年前に武蔵野美術大学という学校を卒業した。
通っていたのは視覚伝達デザイン学科という学科で、いわゆるグラフィックデザインを学ぶ学科。

鍵盤弾きだったり歌手だったり作曲家だったりアレンジャーだったりする私のことを音楽大学出身者だと思っている方もたまにおられ、美大卒だと言うと驚かれることがある。
「絵を描いていたんですか?」と。

きちんと絵を描いていた時期は私の場合はとても短くて、思い返すと美大受験の準備期間であった4〜5ヶ月間と入学してからの1年間だろうか。入試対策期間が5ヶ月未満なんて、あり得るの???と美大の受験を知る多くの方がお尋ねになるが、まるで巨大な掃除機に吸い込まれていくように、たとえば大掛かりな映画のセットが解体されていく動画を数十倍速で逆回しにしたかのような感じで、シュルシュルシュル、ストンッ!と収まるべきところに収まってしまったのだった。


キャンパスは東京の小平市にある。
武蔵野美術大学は主に「ムサ美」と称されていて、ムサ美生の特徴をあげるならば、どこかプリミティブ、野生的、デッサンはぐいぐいと濃い、体温高そう、目がクワッとしてる人が多い、総じて意外と情けには深い、などが私見である。
何かと飽きやすい私だが、留年もせず、休学もせず、本当に楽しい4年間を過ごさせていただいた。結局その後、私は美術という分野に進むことは無かったけれど。

そんな母校ムサ美が創立90周年を迎えるということで、卒業生で運営されている校友会による記念企画イベント「アート&デザイン2019吉祥寺」が、一週間にわたって開催された。ムサ美発祥の校舎が吉祥寺の地に存在し、その原初の空気の中で母校の90周年を祝うのである。
各界で活躍中の卒業生によるパネルディスカッションや展示。
そして祝賀パーティーでは卒業生の栗原正己さん率いる「栗コーダーカルテット」と私(Darie)のコンサートが行われた。
私は自分の楽曲を数曲歌う他に、インドの楽器シュルティボックスとともに会場の方々とボイスワークも。
あとに演奏された栗コーダーカルテットさんのコーナーにも2曲演奏で参加させていただいた。
栗コーダーカルテットさんはレーベルメイトだった時期もあり、加えてリーダーの栗原さんは私と同じ学科の先輩なのである。
所謂「先輩のバンド」であり、「これ弾いてね」と言われれば何がなんでも弾かねばならず。(笑)
それにしてもかつて楽しく過ごした母校のお祝いの場でのびのび歌えるって、なんてシアワセなことだろう。
会場にひしめく卒業生、老若男女のみなさんからバッシバッシと放たれる懐かしい熱風を浴びて、感謝の気持ちに満ちた。
この日の司会は、広告の世界の巨匠・中島信也さん。
ひさしぶりにお目にかかったが、この方も熱量高くて、Mr.ムサ美って感じ。
お天気にも恵まれて、本当に佳き8月最終日だった。


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「アート&デザイン2019吉祥寺」




アラスカの思い出

20年ぐらい前、友人達とオーロラを見にアラスカに行った。
国立公園みたいなところを車で走ってたら珍しい動物がいて、撮影しようってんで「ちょっと」車の外に出たら、キー閉じこみにあった。ガイドさんのミスだった。
「ちょっと」のことだったから全員コート無しの薄着。まわりはアラスカの雪景色。さすがに青ざめたけど、幸運にも土産物屋が500メートルほど先の場所にあるというので、雪を踏みながら徒歩でたどり着き、JAFみたいな救援が来るまでの2時間をその土産物屋で過ごした。
ほぼ全員、何かしらを購入することになり、私は琥珀のピアスを買った。

先日Twitterで、とある方とのやりとりでその時のピアスのことを思い出し、探してみたらすぐ見つかった。
今日はそのピアスをつけて出かけよう。

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琥珀のピアス

 

インタビュー記事掲載のお知らせ

Tokyo7Spiceという都内配布誌にインタビューを見開き2Pにわたり掲載していただいています。
高校時代に始めたセミプロ録音活動のこと、かつて楽曲提供させていただいたアニメ「ママレードボーイ」のOPのこと、幼少期の音楽体験のこと、などなど。
ご興味ある方、ぜひご覧になってみてください。
 
詳細は、
へどうぞ。

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『Darieヴォイスワークショップvol.2』は楽しく終了いたしました。

昨日のボイスワークショップは大変に興味深い時間でした。
ご参加くださった方々、ありがとうございました。
会場となった shell102 の、繭のように優しく白く閉じた空間に、放たれる音の数々、声、声、声、ありとあらゆる振動の数々。
その日の、その場所の、そのメンバーでしか共有できない、貴重なワークになりました。
声のワークショプを開催しませんかとお声がけくださった shell102 のオーナーの知子さん、参加者のみなさま、そして、海を越えて私の元にやってきてくれた2台のシュルティボックスに、心から感謝です。

世界にたった一つきりの、ご自身の声。
声を出すことで、思ってもみなかったエネルギーが生まれます。
本当によき時間を参加者のみなさんと過ごすことができました。

終了後は心身ともにほぐれ、同時に活性化した、よい状態。
みなさん、とても素敵な表情をされてました。
集合写真を撮ることをすっかり失念し、残念!!

次回は秋深まる頃の開催でしょうか。

 

vol.2、いたしますよ〜。

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ボイスワークショップ


『Darieヴォイスワークショップvol.2』を開催します。
8月4日(日) 14時〜16時半。
会場は、吉祥寺 gallery shell 102
インドの楽器シュルティ・ボックスを使い、体と共鳴しながら声を出すワークショップです。

詳細は gallery shell 102 のサイトをご覧ください。

shell102.com




Crack の初ライブは終了しました!


4月27日の「Crack」初ライブにお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

Crackは、横川理彦さん・武内秀光さん・私、による3者ユニット。
このたびは、横川さんの新譜(インストゥルメンタル)を軸に、音楽的には私が、映像的には武内氏が、あの手この手で乱入してよし、というライブ。
メンバーそれぞれが組み立てるテーマや使用するテキスト情報の共有はメールで行われ、当日まで3人が一緒にリハーサルをすることは一度もありませんでしたが、初回ライブということもあり、こうした実験も面白いものだと。
純粋即興、ではない、それぞれの入念な試行錯誤を一度きりのステージで合体させる試み。
 

今年2月1日、このユニットが突発的に組まれたとき、横川さんから、直前に亡くなられた橋本治さんへの追悼の意を込めて橋本テキストをライブに盛り込む提案がなされました。
しかしその後、「日本の古典」を取り扱う要素のみが残される形となり、私の勝手なセレクトにより能の謡「東北」から抜粋して読むことに。
同時に、来年音楽を担当することになっているお芝居「ANOTHER」の作者である如月小春さんの戯曲が私の中で急浮上し、(あくまで私の中でのことですが)謡「東北」で紡がれる世界と如月ワールドが交叉。(私が謡を教わっている先生は女性ですが、あとから振り返るとそんなことも影響していたのか、とも)
両方の世界から、私が読みたいと感じる場面の朗読を。
謡は決められている節は崩さずに、横川トラックのキーに合わせて、時折ピアノを弾きながら。

そして、発語することで面白さが底なし沼のように広がっていく如月小春さんの戯曲の興味深さを本番中にも強烈に感じながら、読み、歌い、謳い、奏で。
横川トラックと朗読の尺がバッチリ合ってしまう曲もあり、プチおそろしさをも感じながらの2時間でした。
 

アンコールでは、本番で初めて披露された横川さんの新曲に残りのメンバー2人があの手この手で参戦。初めて聴く曲でいろいろやるのって、ぜんぜん知らない曲をカラオケで歌うのと同じように(少し違うけど)、本当に面白い。

映像の武内氏は実はこんなことやりたかった!という今後の課題もあり、私は私で反省点を踏まえつつ、年内に続編が実現しそうです。