Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

テルの瞳

お盆ですね〜〜。
8月に入り、お寺さんが檀家さん宅をまわられる日程の都合で、我が家では少々早く精霊馬を出しておりましたが、この時期は長く置いておくと傷みやすく、私が数日間の留守から戻ると、お馬さんも牛さんも少々哀れなお姿に・・・。
ごめんなさい、ごめんなさい、と塩でお浄めをし、通常の盆の入りであった昨日、新しいお乗り物に入れ替えさせていただいて気持ちも新たに御先祖様をお迎えしました。
私にとって忘れがたい、祖父母。両親。両親の兄弟姉妹たち。さらにもっと時を遡って遠く血のつながりを持つ人々。

そして、私が生まれたときに家にいた犬のテルに想いを馳せます。
私がこの世に生まれる以前、テルは我が両親の愛情を一身に受け、幸せいっぱいの毎日を送っていたことでしょう。
長子の私の出現によって、人間と同等もしくはそれ以上のポジションから、ごく普通の「家庭犬」として生きることになったテルの心境は、今思うと切なく胸に迫りくるものがあります。
妹が生まれる頃、他家にもらわれていったテル。
テルはそれからどんな生涯を送ったの?
しあわせだったの?
新しい飼い主さんたちはどんな方々だったの?
と両親に尋ねてみたことはありますが、定かな答えは返ってきませんでした。
幼い私の目には、馬のように巨大な存在として映ったテル。
テルは私の最初の遊び相手であり、教育係であり、時にはどこか別の世界に連れて行ってくれるすてきな相棒でした。
今でもたまに、テルの瞳の奥をじっと覗きこむ夢を見るのです。