紫扇会さんのお芝居、百物語其の四『四谷怪談×娘道成寺』。
音楽を作らせていただき、公演でも演奏と歌唱をさせていただきました。
先日、無事に千秋楽を終えることができました。
足をお運びくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。
紫扇会主宰の中村優子さんから今回の音楽制作を依頼されたのが、昨年の初夏。
二つ返事でお引き受けし、台本をいただき、スケジュールを調整し、それでも公演はまだだいぶ先のことだと思っていたのに、時間はどんどん過ぎ去るのですね。
お稽古を拝見しては曲を作り、また拝見しては曲を作り、なんか違うな〜と思えばどんどん作り直し、ようやく核となる楽曲が仕上がって一安心するも、ふと気づけば年末。
大阪の家での作業と東京でのお稽古、時間をやりくりしつつ往復し、なんとか録音物を公演に間に合わせることができました。
紫扇会さんは、日舞の会。
会を構成されている踊り手さんたちは、みなさん役者さんです。
日本を代表する演劇集団であるク・ナウカ シアターカンパニーで活躍されていた師匠の中村優子さんをはじめ、同じくク・ナウカ出身の女優さんや、劇団山の手事情社の女優さんたち。
公演には、現・SPACの役者さんたち、寺山修二さんの天井桟敷の流れをくむ「演劇実験室◎万有引力」の役者さん、私が以前からお世話になっている演劇ユニットLABO!で度々ご一緒している役者さん、他にも様々なエリアから役者さんが集まって、みんなで今回の作品を作っていきました。
「四谷怪談」と「娘道成寺」。
この二つの物語が絡み合い、ひびき合い、独特な色合いの世界を作り出します。
登場人物には、みなさんよくご存知の「お岩さん」と、さらに現代の台詞を語る「依和」(イワ)という女性も。
複雑な構造を持つ演劇世界が丁寧に丁寧に組み上げられていく様子は、毎週お稽古に伺う私の五感を大々的に刺激しました。
私は舞台で、観に来てくれた友人たちが心底びっくりしていた「地を這うようなボイス」や、龍笛、パーカッション、ピアニカ、などなどを演奏。
毎回、何かが宿り、生まれ、消滅し、蘇り。
時間を超えていくような感覚も体験しました。
今回、私に貴重な機会をくださった演出家の中村優子さんに、そしてかけがえのない時間を共有させていただいた関係者のみなさまに、会場にお運びくださったお客様に、深く感謝いたします。
鶴屋南北と、お岩さまにも、心からの感謝を!
千秋楽の楽屋でのセルフィや、楽しい集合写真などなど♪
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日記のように一日につき一曲、書き進めました。
全21曲。
https://darienonikki.hatenablog.com/entry/20141228