まぶたを閉じたまま、まぶしいほどの夕焼けを見つめると、自分のまぶたに封じ込められた熱い熱い血液や、赤い赤い夕焼けが一緒になって、赤く濃厚なイメージを網膜と脳に感じる。
そんな、紅葉を箱根で見てきた。
生まれて初めてロマンスカーというものに乗り、朝から生ビールを飲み、よく歩き、よく食べて、よく眺め、帰りは箱根湯本の駅前の一見いかがわしい立ち寄り湯に入り、いかがわしく見えるけれどココは大丈夫だから、なんて諭されて服を脱いでいたら女湯では「のぞき」が出現したらしく大騒ぎとなり、なんだ、ほんとうにいかがわしいのではないかと思いながらも今さら見せても減るものではなし、とひらきなおって露天であたたまり倒し、帰りのロマンスカーでは鯛めし弁当を頬張りながらビール片手に、沖縄に心魅せられた知人女性のきわめてプライベートな事情に一同控えめに、実はしみじみと激しく盛り上がった。こういう話しはなかなか身につまされるものであーる。。
そんな、ものすごく平和で、多忙な、日曜日を過ごした。
東京に戻ってきたら、雨。