Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

とある場所

あくまで私にとって、なのだけれど、読書に向いた、とある場所がある。
それがどこなのか、詳しくは書かないが、その場所に行くと決まっている日には必ず本を持っていく。
もしも読みかけの本を忘れたときには、適当な本屋さんかコンビニにかけこんで、なんでもいいから本を買っていく。
その場所がなぜこれほど読書に向いているのかはわからないけれど、とにかく私にとっては、読書をしたり、じっと考え事をしたり、長いメールを書いたり、心の中で何かを決定したりするのに、とても適した場所なのだ。
そんな場所に今日も行ってきた。
というか、行くことになった。
読むべき本をなぜだか入手してしまったとき、どうしても決めてしまわなくてはならないことを心が生じさせてしまったとき、まるでシンクロするように、その場所に行かなくてはならない用事が、都合が、あらかじめ用意されているように感じるのだ。こういうシンクロが、つくづく不思議で興味深い。だからその場所で読む本は、他のどの場所で読むよりも、一層深々と私の心の内側に入り込んでくるのだろう。寝室のベッドで寝転んで読むよりも、リビングのヨガマットに腹這いになって読むよりも、程よく空いた電車のシートに腰掛けて読むよりも。
今日興味深く読んだ本は、岡本かの子「老妓抄」。数日前に近所の古本屋さんでふと手にとって購入したのだ。
短編「鮨」の途中でしおりを挟むことになった。