Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

ショナ・ミルク

ベジャール、そしてバレエはつづく」を見た。
モーリス・ベジャール・バレエ団のドキュメンタリー映画だ。


時はさかのぼり、1983年のお正月、伯父がモーリス・ベジャール率いる「ベルギー国立20世紀バレエ団」の公演を見てきたといってパンフレットをお土産にくれたのだった。
その直後にテレビ放映もあり、日本ではまだまだその名を広く知られていなかったモーリス・ベジャールという偉大な振付家の存在を多くの人が認識したと思う。
私はもともとバレエや演劇をやっていたこともあって、ベジャールのことは当時から知ってはいたけれど、ただ知っているというだけ、生ではもちろんカンパニーの映像すらちゃんと見たことはなかったのだが、そのお正月のテレビの放送で初めてベジャール作品に触れ、ショナ・ミルクという女性ダンサーが踊っている姿を見たのだ。
見た瞬間からそれはもう、とてもとても心奪われてしまい、それからの数年間、一番好きな女性ダンサーは、だんとつショナ・ミルクだった。
もともとアメリカで踊ってた人だと思ったけど、ベジャールのところにきて一気に個性が開花した、この時代のベジャール作品のもっとも主要な女性ソリストだ。
かのボレロは、ジョルジュ・ドンと一緒に踊ってたりするくらい。
ちなみに伯父からもらったパンフには、「ジョルグ・ドン」と書かれてある。
ジョルジュ、とも、ジョルグ、とも、ワルフ、とも読ませるそうだけど。


で、前置きが長くなりましたが、出演者の名前にショナ・ミルクを見つけたので見てみる気になったのです、この映画。
しかし短いインタビューと大昔の(まさに私が大好きだった頃の)映像でしか登場せず、ちょっと残念。
映画そのものは、といえば、ベジャールの後継者となったジル・ロマン氏はつくづく大変だなぁ、という印象。
他人ごとながら、ため息をつかされちゃった。
「継ぐ」って、、、、難儀なことなのねぇ。ただ生み出すだけではないものねぇ。
私はただのイチ作り手で、本当によかった。