Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

アドレナリン抜きでよろちくー。

一気に秋めいて、近所を散歩するのにちょうどよい気候だ。
もちろん「歩くための靴」を履いているときに限るけれど。
歯医者さんの予約を入れていたので、今日もちょっと早めに家を出て一人でぷらぷら歩いてみた。
片道25分ぐらいだろうか。
前の晩は私の家のあたりは雨だった。おかげで空気がきりっと澄んで、寒いくらい。
適当に身体がぬくもった頃、歯医者さんに到着。
いつも麻酔を打ったとたんに心臓に負担を感じて貧血みたいに手足からさーっと力が抜けるのでそのことお医者さまに言うと、じゃあ今日は別の麻酔を打ってみましょうということになった。
アドレナリンが入っていないのだそう。
通常の麻酔よりも効きが遅いので、打ったあと3分ほど待ってから治療に。
ブラッシングによって歯が削れているところに樹脂を埋めていただく。もっとそ〜っと磨いてくださいね〜、と言われる。
すいません、つい力が入ってしまって。根が熱血なので。
とは言わなかったけれど、今日打った麻酔だと心臓ドックンにはならなかったことはちゃんとお伝えした。
これからはアドレナリン抜きでよろちくお願いいたすです〜。


歯医者さんの椅子で仰向けになって口を開けたまま意思表示をすると、ものすごくマヌケな感じになって可笑しい。
痛いときには左手をあげることになってるから声は出さずにすむけれど、「はい」と意思表示する場合のマヌケ度が高くて、我ながらがっかりするほど可笑しい。
状況によっては首を縦にも動かせないわけだから、声になるかならないかの妙にくぐもった「はい」を鼻の奥の方で、のそっと言う。このときの自分の声が、もうサンプリングしたいほどノロマでおマヌケである。可笑しくて吹き出したいのに、口の中にいろんな器具が突っ込まれているのだから、それもできない。だから苦しい。苦しいけれど、歯科医院の片隅でなぜこんなにひそかに笑いをこらえなくてはならないのか、ということが、また可笑しい。
患者をリラックスさせるため院内に流しているクラシック音楽までもが、いい具合に可笑しさを盛り上げる。
だから毎回治療を終えて歯医者さんから出てきた私は、寄席の帰りみたいな状態になっているのだ。
うっすら笑いをこらえながら、てくてく歩いて帰宅。