Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

柿と苔庭の関係

ヨガの合宿で幾度かお会いしたご縁で、たまにお芝居やお食事をご一緒するようになった女性がいる。
私よりもおそらくひとまわり程お若いはずだが、そんな彼女の奇しくもお誕生日に、最近出来たという銀座のブラッスリーで女性二人、楽しいディナーをいただいた。
「奇しくも」と書いたのは、その日が彼女のお誕生日だということを彼女に会う数時間前に知ったからだ。
私達の会話をさりげなく聞いていた給仕の男性がデセールの段になって"Bon Anniversaire!"とチョコレートで書かれたお皿を運んできてくれたとき、ウブな私達はたいへん盛り上がったが、ヒジョーに惜しいことにっっっ、そのお皿は彼女ではなく私の前に置かれたのであった〜。もういいかげんオトナな年齢の私としては予定より4ヶ月も早く歳をとるわけにはいかんざますが、でも嬉しい心配りに女子2名はプチ感動し、ニコニコ顔で次なるお店に意気揚々と移動した。


もともと、この日に彼女と待ち合わせた本来の目的は、バースデーパーティーではなかった。
目的は、二つあった。
共通の友人の出産をお祝いしてヨガ仲間で寄せ書きをすることになり、私も隅っこの方にちょこっと参入させてもらいたくて彼女に寄せ書きカードを持ってきていただくため。
もうひとつは、私達の夏頃からの約束で、上質な果物を使ったカクテルを飲ませるお店を訪問するため。


そう、意気揚々と移動した先は、老舗果物店が経営するカクテルバーであった♪
トロトロに熟した刀根柿をふんだんに使ったカクテル。
ケルシーというプラムをまるごとつぶして作ったカクテル。
マンゴーのカクテル。
葡萄のカクテル。
「カクテル」という言葉の響きから連想されるオシャレ感とはややかけ離れた男前な作業工程や、バーテンダー氏のすさまじいパフォーマンスに面食らう私達。
しかも、出来上がったカクテルを一口いただくと、それが生の果物よりも一層果物を感じさせることに驚いた。
柿のカクテルを口にふくみながら、美しい苔の庭園を思う。
マンゴーのカクテルに舌を浸しながら、正月の澄んだ空を思う。
これはやみつきになりそう。