昨夜、アファナシエフを聴きに行く。
今回はシューマン特集。
数ヶ月前聴いたときに感じた、現世から遠く離れていくような感じは、そのままだった。
男性の弾くシューマン、質実剛健な側面も多々あるものの、なんだかほの暗く静かで美しい海の底にでも誘われているような気分になる。
イカのようにひらひらと動く、大きな手。
そのイカに導かれて深海の底へ底へとひきこまれているような感じ。
現実感がどんどん希薄になっていく。
まるで川上弘美の小説でも読んでるかのような気分。
超〜変人っぽいいでたちも、ヒジョーに好みざます。
その後、かつてちょこっと通った、とても懐かしいお店に友人と。
なんてことはない居酒屋なのだが、私にとってなかなかに思い出深いお店なのだ。
しかし、メガネをかけているのと、例によって半年ごとに別人のように変容しているらしい私の外見のせいか、ご店主はまったく私に気づかず。
これ、特技になるかちらね。
