知人が自動車免許の試験に受かった。
それを知らせる、これまたずいぶんと嬉しそうなメールが来た。
ああ、そりゃ嬉しいでしょう、私も嬉しかった。仮免受かっただけで天にも昇る心地だった。最終試験に受かって免許証を交付されたときなんて、もう泣いちゃうかと思ったくらい。（そのときすでに、いいオトナだったが）
そんなことを思いだしていると、「試験に受かる」という体験を再びしてみたくなってきた。
今から「試験」というと、何だろうか。
試験に受かるには、もちろん「お勉強」や「努力」が必要なわけだが、せっかく受けるのだ、何がなんでも落ちるわけにはいかない。落胆するくらいなら、最初から試験など受けなきゃいいのだ。
締めきりのためには徹夜も厭わず、ただただ「いい曲ですね〜」とか「素晴らしいアレンジですね〜」とか「やっぱりハマダさんに頼んでよかった！」とお世辞でも褒められていい気分になりたい、ただそのためにアホかと思えるほどの根のつめようで仕事をする音楽家という人種は、案外「試験」に向いているかもしれない。
そんな私がこれから受けるべき「試験」とは、果たして。
締めきり仕事の合間、こんなことばかり考えているのは、間違い無く「逃避」だな。。
