三越劇場で「女殺油地獄」を観る。
獅童丈の与兵衛はいまひとつ柄でなかったように思えたけれど、なーんとなく私の中の記憶と瞬間瞬間シンクロする部分があって興味深かった。呼び覚まされて復活する感覚、ほったらかしにしてた回路が繋がる感じがあった。
この戯曲と出会ったのは中学生のとき。本家の文楽でも歌舞伎でも何度か観てるけど、語り手や役者によっても違う味だし、何よりそのときのこちらの精神状態によってずいぶんと見え方が違う演目だと思う。
誰が聞いてるか分からないからな、、、そう、まったくそのとおり。
聞かれてしまうときってのは、誰も何の不正もしていないのに、どういうわけだか、つつ抜けになってしまう。
聞かれた方も、聞く方も、そういう不幸なタイミングであった、というだけのことだ。
南無〜。。。
お友達から、素敵な香りのルームフレグランスをいただく。
昨日の写真は、それに添えられていた切り花。
うーん、香り、いいなー。
私は香水をずっとつけなかったんだけど、最近ちょこっと復活しているのだ。
こりずに20年前と同じものをつけていて、同じ香りでも気分や湿度によって随分と違ったものに感じる。
これは楽しい。
