Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

『ダリエ百葉窓』の楽曲解説です。17曲目「残照」。

2014年10月にリリースされた、私の4枚目のアルバム『ダリエ百葉窓』の楽曲解説です。
21曲が収録されていますが、ほぼ曲順に沿って解説を書いています。
今回は17曲目の「残照」について。



17.「残照」


作詞・作編曲・歌:Darie
アルバム4曲目の「水辺にて」と発表年月日および成り立ちは同じです。
ご参照ください。↓
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20150103


この曲は21年前の録音ですので、当然、現在とは録音事情も違っていました。
今回はそのあたりのことを少々書いてみます。


当時私の居住スペースだった鈴木家には「湾岸スタジオ」という鈴木博文氏のプライベートスタジオがあり、録音には今は懐かしきTEACのアナログ16チャンネルのレコーダーを使用していました。
KORGDSM-1というサンプラーも多用。
このサンプラーはディスクの読み込みに時間はかかりましたが、いったいどこでサンプリングしてきたのか解明できないような魅力的かつ謎に満ちたサンプリング音源が鈴木家のスタジオには潤沢にあったのです。
それらに加えて私が買い足したシンセやモジュール、グランドピアノ、大型犬の鳴き声、などなど、プライベートスタジオならではの雑多でユニークな録音環境でした。
当時たしかまだコンピュータはマッキントッシュは導入されておらず、音楽ソフトはカモンミュージックのバージョン1。
今と比べるとかなりのローテク現場ですが、自分の最近作った音源と並べてみても、やってること、あんまり変わっていないのです。(笑)


人間それほど無茶な進歩や、別人になってしまうほどの成長は、あり得ないものだということがよくわかります。
たとえば楽器の技術も、練習すればするほど上手になるわけではなく、もともと生まれつき身体に備わっているものを練習によって呼び覚ましているだけのような気もします。
下手にならないように練習する、という方が正しいかもしれません。
私自身、ピアノはおそらく中学2年ぐらいのときのまま。
そもそも練習熱心ではありませんし、今現在、その当時よりものすごく上手くなっているわけではありません。やってることも大して変わらない。
他人の音をよく聴いたり、コンマ00秒の隙間を見つけて切り込んだり、ミュージシャンとして必要な「音楽的体力」や「音楽的知力」は年齢とともにブラッシュアップされますが、基本的な線でははっきり言って何も変わりません。
ピアノと同様にクラシックバレエも小さい頃から長く習いましたが、この分野にも同じようなことが言えます。
身体の資質、筋肉の条件は、最初から決まっています。


でも、だからこそやり続けるのでしょう。
自分という道具を使って、自分でも思ってもみなかったものを作る。
見るはずなど無かった景色を見る。
ありもしなかった人物をこの世に登場させる。
これまで一度も辿ったことのない線を描く。
まったく知らなかった音楽を自分の手の中から聴く。
当たり前ですが、日々精進するしかない、ということであります。




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