「秋風楽」を舞わせていただいた我が学び舎・平安楽舎の定期公演は無事に終了。
お客さんいっぱい!
ありがたいことであります。
公演で舞うといつものことですが、装束の下は汗びっしょり。肌襦袢や長衣、ぐっしょり。。
ステーキ食べて帰還♪
楽曲解説、こつこつと続きます。
ようやく16曲目であります。
16.「海に棲む誰かの胸に、空に棲むまだ見ぬ君に」
作詞・作編曲・歌:Darie
5曲目の「まどろみのセーザ」同様、演劇ユニット・LABO!の公演『Pの航海〜ペリクリーズより〜』のために作った曲です。
初演は2004年3月18日。
原作はシェイクスピア。
演出家の堀内仁さんによる新訳版での上演。
「まどろみのセーザ」の解説は下記リンクをご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/darienonikki/20150104
当曲「海に棲む誰かの胸に、空に棲むまだ見ぬ君に」は、このお芝居のテーマ曲として作りました。
さまざまなアレンジで劇中に登場します。
主人公ペリクリーズの生涯は、海に守られ、海に翻弄され、海とともにある、「旅」であったことでしょう。
未来!
海の向こうにひろがる未知の世界。
光り輝く未来に向かって、風を押し開きながら大海原を進みゆく船・・・。
曲を作っているときのイメージは概ねこのような感じでしたが、実のところ、私はあまり海が好きではないのです。
泳ぐことも好きですし新鮮な海の幸も好物ですが、なぜだか子どもの頃から海がこわくて、自分からはあまり近づかないエリア。
海のイメージは好きだけれど、海そのものは少しおそろしい。
北国での生活に強い憧れがあるのに、寒いのは超〜苦手なのと同じです。(笑)
海といえば、岡山から一人でフェリーに車を載せ、直島に渡ったことがあります。
2000年にリリースした私の3枚目のアルバム『光冠』のフライヤーに、武蔵野美術大学時代の同級生・内藤礼さんからのコメントを掲載させていただいたのですが、そのコメントをお願いをした頃、ちょうど内藤さんは直島での「家プロジェクト」の制作に着手するために日本に帰国されたばかりでした。
その後、内藤さんを含む数名でお食事したときに、制作中の直島での作品のことをお聞きし、ぜひ拝見しなくてはと思いながらもやっとこさ願いが叶ったのはそれから何年も後、2011年の夏のことでした。
単身泊りがけで直島〜犬島〜豊島を回りました。
瀬戸内海には小さな島がたくさんあります。
島と島の行き来には定期船を使います。このアート巡りの旅では、実に何十回と船に乗りました。
そうした環境下では潮風と波の音が、自分の鼻腔や耳の中に昼夜を問わず、夢の中にさえ、いつも存在しています。
一人旅ですから、誰かと話しをする時間は極端に少なく、身体の内側には海のエッセンスと作品の余韻だけが静かに渦巻いているような、満ち足りた夏の旅でした。
海が苦手な私の、数少ない幸福な海の思い出のひとつです。
↓次回解説はコチラ
『ダリエ百葉窓』の楽曲解説です。17曲目「残照」。 - Darieの超~お気楽日記
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