今回も曲順と少々違っております。
12曲目の「どうすればあなたの愛がわかるの」と、14曲目の「やさしい花に飾られて」について書きます。
12.「どうすればあなたの愛がわかるの」
14.「やさしい花に飾られて」
作詞:シェイクスピア 訳詞:堀内仁
作編曲・歌:Darie
演劇ユニット・LABO!の公演『ハムレット五重奏』のための音楽です。
初演は2006年10月6日
演出の堀内仁氏の新訳と構成による、新しいハムレット。
舞台上には、4人の役者と一人の演奏家(斎木佳奈さん)、つまり五重奏。
そして、なんとハムレットが4人登場するという斬新な演出でした。
出演する役者全員がハムレットになるのです。
ついさっきまでガートルード(ハムレットの母)を演じていた役者さんが、最小限の小道具の持ち替えでハムレットとして出てくる。
ハムレットと敵対していたレアティーズ(オフィーリアの兄)もいつの間にかハムレットにすり替わる。
役者さん達は観客の見守る中、しなやかに複数の人格をすり抜けていきます。
斎木佳奈さんのピアノ演奏が随所に挿入され、見応えのあるお芝居でした。
如月小春さん主宰のNOISE時代からLABO!を通して看板女優である瀧川真澄氏がオフィーリアも演じられ、そのオフィーリアの狂気の歌を私が作ることになりました。
狂気が徐々に深まっていく様子を歌で表わさねばならず、しかも前後の芝居の温度感との兼ね合いもある。
脚本をまじまじと読み返しながらシーンに合わせてこの2曲以外にも1曲、全部で3曲作りました。
実際の公演では、瀧川真澄氏が無伴奏で歌われています。
今回アルバムに収録したこの2曲は、そのためのデモ音源です。
オフィーリアという人物はどういうものだったのか、世界中の人々がオフィーリアに抱いている最大公約数的なイメージ、そして今回のオフィーリアは、瀧川氏の演じるオフィーリアとは、などなどを頭のどこかで常に考えながらも、ごく自然に無理なく作った歌だったように思います。
狂気、についてはそれほど考えず、瀧川氏にバトンタッチしました。
お稽古も何度か拝見しましたが、瀧川氏が狂気の中でこれらの歌を歌う様は本当にすばらしかったです。
いつも思うことですが、すぐれた役者さんの歌は、コトバそのもの、エネルギーそのもの、なのですね。
劇場の空気を震わせる、見る人の心を共振させる、波動そのものです。
↓次回解説はコチラ
『ダリエ百葉窓』楽曲解説。13曲目「JAZZ」 - Darieの超~お気楽日記
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長谷川景光・平安楽舎公演「枕草子の雅楽」にて秋風楽を舞わせていただきます。
平成27年1月17日(土)14時開場 14時半開演
於:北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1-11-1)
全席自由2,000円
チケットのご予約は平安楽舎事務局(tel: 045-542-0702)にて承ります。