Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

「ダリエ百葉窓」楽曲解説。2曲目「ミカヅキ ホオズキ ヨリミチ」

2.「ミカヅキ ホオズキ ヨリミチ」


作編曲・VOICE:濵田理恵
この曲は、NHK Eテレの番組『こどもにんぎょう劇場』で放送された、「おじいさんといぬ」という人形劇のための楽曲群の中の1曲です。初回の放送年は2004年。
再放送が繰り返されましたが、残念ながら2011年3月に「こどもにんぎょう劇場」の放送は終了してしまいました。もしかするとDVDなどで商品化されているかもしれません。


この人形劇は、造形作家のヒダオサムさんという方の存在なくしては、生まれ得なかった作品です。
ヒダオサムというアーティストにスポットを当てて作られた、少々特殊な立ち位置の人形劇なのです。
原作は童話作家でヒダさんの奥様でいらっしゃる、ゆきのゆみこさん。


ヒダオサムさんはマリオネットの世界に大変に貢献された方ですが、マリオネット以外にも広く造形の分野で活躍され、「できるかな」「つくってあそぼ」「いないいないばあっ!」など、子ども向け番組の造形指導や監修に長く携わってこられました。
光栄にもヒダさんからのご指名でこの人形劇の音楽を私が担当することになり、7〜8曲を書き下ろしました。
それまでに私は、ヒダさんの作られた人形がヒダさんの手によって動き出し、命が宿る瞬間を幾度か拝見しています。
「人形体験」とも言える、心が震える貴重な体験・・・そのときの感覚を身体のあちこちに蘇らせながら曲作りを進めていきましたが、この「ミカヅキ ホオズキ ヨリミチ」、なぜこんな言葉が出てきたのか、いまひとつ記憶が定かではありません。
台本にもこのような言葉は書かれておらず、とくに歌モノである必要も無かったはずですが、まるで自動筆記のようにこれらの単語の羅列が出現したように思います。
なんら劇中のシーンを説明しているわけでもなく、ひたすらに呪文のごとく歌い込まれた言葉であるのに、ヒダさんはとても気に入ってくださり、許容してくださいました。
作り手と作り手が許容しあう素晴らしさ。それはタイミングや、ちょっとした温度や、わずかな条件の差異で、ふと巡り会える僥倖のようなものです。
私にとっては実にのびのびとした、ストレス皆無の音楽作業でした。


この曲以外にも劇に合わせてデモ音源を作り、ディレクターさんのOKをいただいて本録音に突入。
NHKのスタジオですべて新たに録り直しました。
ですが、今回アルバムに収録したバージョンは、最初に私が自宅で録音したデモバージョンです。
打ち込み音楽ですから、スタジオ録音時には私のボイスもファイルで持ち込んでいます。家で録音したものとスタジオで録音したものと、そうそう違いがあるわけではないのですが、エネルギーの宿り方というのか、「何か」が違っていました。
唯一違いがあるとすれば、トラックダウンを自分でやっているということぐらいですが、とにかくこのバージョンは私自身のお気に入りとなり、その後の自分のアーティスト資料としての音源リストにいつも入れていたほど。
それにしても、今もってして、いったい何がミカヅキなのか、ホオズキなのか、作った私にも謎ばかり。(笑)
なにもわからない、なにも説明できない、それこそがステキな出来事だと思える音楽家でありたいと、つねづね思ってはおりますけれども・・・。




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