あらん、気づけば数ヶ月もブログを更新していませんでした。
いかんいかん。
日々いろんなお仕事をさせていただいてますが、今回は、先月リリースされた一枚のアルバムをご紹介します。
「新沢としひこプロデュース 山野さと子がうたう あおぞら SONGS」。
むむ？こんなに長いアルバムタイトルだったの？（汗）
でもまさにそのタイトル通りの内容であるのだから、正しいのですね。
私がかつて家の近所の紀ノ国屋スーパーで購入していた「無添 天然素材だけの和風だしパックです。」というのもかなり長い商品名だと思っていたけれど、パッと見ただけでも略称「あおぞらSONGS」の圧勝でありますね♪
私はこのアルバムの中で1曲、楽曲を提供させていただいてます。
「青空をポケットにいれて」という曲で、作詞は新沢としひこさん。
作曲とアレンジを私が担当しています。
新沢としひこさんは、子ども達のための歌を沢山作ってこられた、まさにこの分野の第一人者さん。
そんな新沢さんからこのアルバム作りにお声がけいただいて打ち合せに伺ったとき、新沢さんは手書きの歌詞をそっと私の前に差し出して、「これに曲をつけて欲しいんです」とおっしゃったのでありました。
文句なしに素敵な歌詞、しかも、それは手書きの歌詞なのです。
世界に一枚しかない、作者による手書きの歌詞。
手書きの歌詞には、それはそれはたくさんの情報がつまっています。
原本を書き写しただけのものであったとしても、そこには作詞者の想いや心の音色、文字にした瞬間の身体性などが、アツアツのお好み焼きの上で第二の命を得た鰹節のようにうごめいているのです。
フリーハンドでしか表すことのできないご本人の膨大な内的世界の縮図が、A4サイズの紙の上に丸裸でそっくりそのまま置かれている状態です。
私はその丸裸な歌詞を大切に持ち帰り、自分の家のスタジオでいざ作業、と鍵盤に向かうやいなや、あまりにもスムーズに曲作りが進んでいくことに我ながら驚きました。
あれよあれよと言う間にメロディーは完成して、一切のストレスの無いままアレンジ作業が進み、一点の濁りもない青空のような山野さんの歌声が後日加わって、めでたくこのアルバムに収録されました。
一枚のアルバムの中のたった一曲を仕上げるためにたくさんの手間と時間とエネルギーが必要なことはもちろん私だって理解しているけれど、こうして完成したアルバムを眺めてみると、「青空をポケットにいれて」という曲は、まるで魔法のように突然この世界に生まれてきたみたい。
この曲を聴いてくれた人がハッピーになるのかどうなのか、他人のことや先のことは私にもよくわからないけれど、こんなふうにポンッと宇宙から瞬間移動してきたみたいな、魔法みたいな出来事は、ちょっと素敵だな〜と。
ぜひとも多くの方にこのアルバムをお手に取って聴いていただきたいな、と心から願うしだいであります。
私は他にもアレンジや演奏などで多数曲に参加しています。
↓発売元のコロムビアさんのサイトです。
http://columbia.jp/prod-info/COCX-38245/
