Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

吊り橋

darienonikki2014-01-13

新しい年となり、そろそろ半月。
世間も通常稼働状態になりつつある。
暦にはそれほど左右されない音楽業の私も、いいかげんそろそろオチゴトしないと、である。
なので、戦闘態勢に入る前に、吊り橋など渡ってきた。
この吊り橋は定員5名。
それを聞き、高所恐怖症の私は真面目に腰がひける。
が、渡ってみると揺れるは揺れるなりに、とても丈夫な吊り橋。
そしてこの橋の向こうとこちらは、世界が違う。
橋を渡ることで、スイッチのようなものを身体が勝手に押す。
能舞台の橋懸かりが演者の身体の深部を変えてしまうように。
「渡る」先に違う世界が待っている。
橋を渡りきった者は、みな子供になるのだ。
子供になり、生まれ変わり、ついでに何世代も遡る。
冬の陽射しに守られながら、長くて楽しい旅をする。
何度も橋を行き来するうち、自分という自分を脱ぎ捨てて、すっかり身軽になってしまった。


ところで、昨年のクリスマスイヴ、NHKの「おかあさんといっしょ」という子供番組にゲスト出演させていただいた。
twitterでご案内しただけで、このブログではとくにお知らせしなかったが、我が子とともに偶然見たという友人からは「いきなり出てきて驚いた!」とか「椅子から転げ落ちそうになった!」とか「だいたいなんでメガネかけてるの?」などなど、ご感想メールをいただいた。
ありがとうございます。
私も出演のご依頼をいただいたときは真面目に椅子から転げ落ちるかと思ったけれど、きっとゲスト音楽家さんがわんさか出演される中のごく一部だろうからちょこっと出てちょこっと歌ってピロピロっと弾くぐらいなら楽しいな、なんて軽い気持ちでお引き受けしたのだった。
しかし、打ち合わせに伺ってみるとこれがなかなかの大役でありまして・・・。
レギュラー陣であるうたのおにいさんおねえさん、たいそうのおにいさん、ダンスのおねえさんといっしょに、提供曲を含めてがっつり4曲も歌わせていただき、寸劇めいたものまでやってるってことで、かなりレアな映像でありましたが、人生なにごとも経験。
一昨年双子が生まれた弟宅では、まだ言葉もままならない姪たちが「伯母」の勇姿を指差してキャッキャとよろこんでくれているそうで、まあ、本当によかったではないか、と。
昨年は、未知の分野の方々とお友達になったり、行ったことのない土地に行くことができたり、新たな扉がいくつも開いた年だった。
今年はいったいどんな扉の前に導かれることになるのか、楽しみである。
なにせ私のこれまではとことん導かれるままの人生だ。
考えもなしにいろいろやってるけど、邪念なんて入りようがないし、これが一番である。
とにかく、目の前の吊り橋は、渡ってみろってことかちらね。