大阪〜東京行ったり来たり生活もそろそろ身体になじんできた。
新幹線の座席についた際の私物の配置にもイッチョマエな感じが漂いはじめ、昨夜の移動時、我ながらおかしくなった。
私は昔から、移動慣れした人が醸し出す「自認旅のプロ感」がどことなく苦手なんだけど、知らず知らずとそうなりつつある自分にふと気づき、いかんいかんと思ったしだい。
アマチュア感とはどのようなポジションにあっても大切なもので、人生学ぶことは山ほどあるのだから、どんなときも謙虚にね。
と、初心を意識しながらも半端にセミプロな手つきでもって、私物を配置。
本、飲み物、お弁当、携帯電話と充電器、体温調整用のはおりもの、そしてケースに入った耳栓。
耳栓は、とても重宝する。
飛行機に乗るときにも使ってる。
重低音で耳が疲労するのがいやなのだ。
街中でも、地下鉄に乗るときはカバンに入れておいて、たまに使う。
雑踏の中で使うと、音像と景色がはげしく食い違い、結果、ちょっとした異邦人気分が味わえる。
この耳栓を生活の中で最も多用した時期がある。
盛大ないびき癖のある人間と暮らすと、耳栓なくして安眠はありえない。
そんな時期と、そして、プールに毎日のように通っていた時期。
生まれて初めて耳栓を使ったのは、大学生のとき、ステージの上。
自分の声をモニターするために使ったんだけど、あれはもうやらなくなっちゃったな。