Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

サル

ホーメイのワークショップを受けたり、龍笛のお稽古に行ったり。
私がのんびりとそんなことをしているうちにも、世の中はどんどんややこしいことになっていて、人の心もどんどんわけがわからなくなってる。
色んなことが麻痺してて、心地よいってどんなことだったっけ、誰かを尊敬したり慈しんだりすることってどんなだったっけ、と迷子になってる。
迷子になってるだけだったら、道を教えてもらえばいいから簡単なのに、誰かに道をきくことが難しいんだね。
今日、私の身の回りでそんな出来事があって、そんな出来事を抱えた人と話しをしていて、少し悲しい気持ちになったけれど、そういうときには、そんなブルーな気持ちを帳消しにしてくれるようなハッピーなことも同時に起こっているもので、それは何かというと、夢の中に出てくるサル。(!)
ここ数日、私は夢と現実をわかつ結界の向こう側で、一匹のサルを可愛がっているのだ。
はじめは手乗りザルぐらいの小さなサルだったのが、たった数日の間にずいぶんと大きくなって、腕力とか体重ではもうきっと私を打ち負かせるだろうぐらいにまで成長している。
どこかで見たことのあるサルとか、思い出の1ページに存在する特定のサルではなく、象徴みたいなものとしてとりあえず「サル」をやっている、という風情だ。
まさしくかぐや姫のようなスピードで一人前になったそんな形而上的サルが、私の夢の中に棲んでる。
私と遊ぼうと、私が眠りにおちるのを待ってる。
たまにこうして夢の世界で心地よさを共有する対象が、あらわれる。
これまで架空の動物、架空の生き物、架空の人物、であることが多かったが、ここにきて、いきなり具体的になにゆえ、サルなのか。。。
夢をひもとくと面白いけれど、それは夢からさめた後にも憶えていられる範囲に限ったこと。
夢のサルの、その向こう側にある世界のことは茫洋としていて、まだよくわからない。
よくわからないし、あまり憶えていない。
とにかく、こんがらがった頭の中身を翌日もなんとか使えるようにほぐしてくれてるんだね、サルが。
得体の知れない、いろいろな何かに、いつも救われてる。
こんな感覚が強くわきあがってくるのは、やはり震災が起きたから、なのかな。
それとも、私自身の心の理由なのか、興味深い。