Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

オヨバレ

darienonikki2009-10-29

少し前、母校である武蔵野美術大学インターンシップ演習という授業に、特別講師(ゲスト講師)として呼んでいただいた。
特別講師なんて書くとずいぶんと偉そうですが、自分のお仕事集などをご紹介したり、学生さんたちからのご質問に答えたり、徹子の部屋みたいな感じの90分を楽しく過ごさせていただくもので、ごぶさたしがちな母校にお邪魔する機会にもなるし学校大好き派の私にとっては大変に嬉しいオヨバレなのである。
その授業には去年にも呼んでいただいて、そのときとは違う資料を今回はお持ちしたのだけれど、講義室に300人ぐらいいる学生のみなさんは興味深くご覧になってくれたようで、授業終了後にもたくさんの方達とお話ができて、ほんとうに楽しかった。
その授業は後期の週一で開講されていて、毎週違ったゲスト講師が登場する。
講師達はみなさんさまざまな分野で活躍しているOBやOGだが、偶然にも私の翌週に講師を担当するのは、同じ学科で学んだ同級生、ハギワラ君。
ハギワラ君は素敵にスタイリッシュな「9坪の家」を建てられ、「9坪の家」という本まで出されて有名になられた方。
出版当時私はその本を読み、在学中から存じあげていた飄々としたご本人のキャラクターとは少し異なる、すばらしく切れ味のよい文章に触れて、ほほぉ〜〜っと感じいってしまったものだ。
10年ほど前に同じ学科の仲良し連中が集まって同窓会をやったが、そのときにもハギワラ君は遊びにきていて、コースターに私の似顔絵を描いてくれたのだった。
そういえば母校の同級生には、ひさしぶりに会うと後日似顔絵を送ってきてくれる人が他にもいる。
美術大学に来る人ってそもそもが子ども時代からお絵描きが大好きで、四六時中何かを描いたり作ったりして育ってきたわけだから、ぜんぜん不思議なことではないんだけど、でも友人がささっと描いてくれた似顔絵が手許に残ってるのは嬉しいもんですね。
私もかけだしミュージシャンだった頃にはしっかり名前を出してイラストの仕事をしていたことがあって、アートスクール出身の音楽家という立ち位置からそういうお仕事が舞い込んだのだろうけれど、ひさしぶりに母校の空気を吸うとそんなことやあんなことや、それはもうさまざまなことが思い起こされて、感慨深いこと感慨深いこと。
秋深まってくると、過去だの未来だのが心に濃密に迫ってくる。
そんなさなかの楽しいオヨバレだった。