ライブは楽しく終了。
いらしてくださったみなさま、ありがとうございました！
私はちょっとばかり声が万全ではなかったのですが、でもこの日私が伝えたかった何かが聴いてくださっている方々の心の奥に届きますように、と、願いながら歌った。
過去の自分を克明に思い出してみる、ということが私の中での今回のテーマのひとつだったんだけれど、自分が20数年前に書いた歌詞を現在の私の身体の中で咀嚼すると不思議な化学反応が起きるもので、興味深いと同時に、これはなかなか切ない作業で。
あの時代、あの時代の自分、あの時代の自分の心、その自分の心の居場所や欲望や痛み。
そういうことを忘れない、ということが、未来を大切にするのと同じように、かけがえなく大切なのだ。
とにかく、矢口博康さんとのプロジェクトであるGASTRONOMICSの新曲もご披露できたし、京都から駆けつけてくれた西村哲也くんと歌った「みゅう」もすばらしく楽しかったし、クジラさんはどこにもない誰でもない世界中でクジラさんだけが奏でることのできるすばらしい音色で私を支えてくれた。
ゲストコーナーでは、ピアニカ前田さんのトークが炸裂。
かねてより前田さんをプライベートでも存じ上げている私にとってはもうめちゃめちゃ面白くて、自分がステージ上にいるということを忘れてしまう瞬間が幾度かあったほど。
一聴する限りは心地よくてさわやかなれど実は高難易度の前田さんの楽曲。
リハーサルでは毎回前田さんの目を点にさせていた私のへなちょこなピアノプレイも、当日では奇跡的になんとかなっていて、それもこれもお客様のあたたかいまなざしと前田さんの懐の深さと、会場のスタッフさん達のおかげであると、つくづく感謝感謝のライブだった。
