特定の場所で、失敗をした、うまくいかなかった、恥をかいた、などなどのマイナスな思い出を心のどこかに持っていると、次その場所に行ったときに同じ間違いをしでかすのではないか、という恐怖にからめとられることがある。
私はきわめてお気楽屋で物覚えが悪いので、自分にとって都合の悪いことはどんどん忘れていく得な性分だが、それでも時と場合によっては「ああ、この季節のこの場所では必ず誰かと喧嘩をすることになっているのだ、ツルカメツルカメ」とか「ああ、こういう流れのオチゴトでは必ず反りの合わない人が出現してきてしょーもない理由で私の意見がひっくり返されて私の大切なプライドに傷がつくのだ、クワバラクワバラ」などと、まだ起きてもいない事象を思って気分が塞ぐこともある。
いつのまにか植えつけられた先入観、単なる苦手意識でしかないのに、いったん気持ちがフォーカスしてしまうと、そこから脱するのは割と難しい。
こうした苦手意識を克服するには、かつて失敗した場所やカテゴリーで、「うまくいく」まで何度もトライするしかないだろう。
トライするのは、現実世界でもいいし、夢の中でもいいのだ。
そう、夢は、かつては無理だったことを「うまくいく」ことにするために何でもしてくれる。手段を選ばず、「うまくいく」ためにはおそらく相当ひどいことだってやってのけてくれる。
都合のよくない人間の一人や二人、国の一つや二つ、年号の三つや四つ、はじめから無かったことにもしているかもしれない。
だから夢からさめるとき、そのことで罪の意識を持たぬよう、免罪符になるものを夢の世界から持ち帰ることがある。
今朝起きたときに右足が微妙につっていたのは、きっとそんなわけなのでしょう。
夢の中で奮闘した証、、、かちらね。
次回ライブは、2009年3月6日(金)、MANDA-LA 2 にて。
みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げておるざます!
Darie(vo,pf)
with 武川雅寛(vln,tp)、矢口博康(sax)
guest あがた森魚
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