友人からすすめられて昨日の午後、銀座松坂屋で開催中の藤沢秀行書展を見に行った。
先週は本当にいろんなことがあった週で、頭の中が飽和状態、もしくはガチガチにかたまって金縛りに近い状態だった。
書と対峙した静かな時間の中、ガチガチになってた頭の中身はゆるめられ、ほどよい隙間が生まれ、心があたたかい場所に導かれ、何かがリセットされ、とてもすっきりとした。
書の力。墨と和紙だけの世界の向こう側にある、無限の色彩、景色、匂い、音、それらを胸いっぱいに吸い込んだ。
つい数時間前までは心のどこかが冷えて滞って悶々としていたのが嘘のよう。
ざぁっと血がめぐり、要らない垢がはがれ落ちたのか鎖骨のあたりがふんわり軽くなった。
藤沢秀行氏は囲碁の碁士。何十年も勝負の世界で生きてこられた方だが、こんなにすごい書をかかれるとは驚きだ。
すごいすごい。会場のソファに座ったり、立ったり、歩き回ったり、ものすごく近寄ってみたりしながら、隅から隅まで拝見。
一つ上のフロアでは金澤翔子さんという別の書家が展示をされているのでそちらも拝見する。
これがまたすごい。すごい書だらけ。
世の中すごい人だらけじゃないですか。（笑）
すごいなぁ、すばらしいなぁ、なんて嬉しくなってると、下のフロアから秀行氏が車椅子でおいでになり、金澤翔子さんや先生の柳田泰山氏や教え子さん達と記念撮影をするという。
みなさんもどうぞ、といわれ、何も関係ない私もその輪に入らせていただいて、パチリと一枚。
記念撮影の飛び入りだ！
こういうこと、たまにあるのだ。
