Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

じ〜〜〜〜〜っと聴く。

来年の運動会シーズンのための曲を作った。
歌詞を書き、曲をつけ、アレンジをほどこし、録るべきものはすべて録り、しかるべき歌い手さんに歌っていただき、昨日はそのトラックダウン作業の日だった。各パートの音量バランスを取ったり、エフェクトをかけたり、という仕上げの作業である。
TDのときは作家やアレンジャーはほとんど何もすることがない。
エンジニアさんが苦心惨憺しておられる横でのらりくらりコーヒー飲みながら携帯で友人にメール打ったり、差し入れのお菓子をもぐもぐいただいたり、要するに実質的にするべき仕事の無いダメダメ窓際管理職みたいな感じ。
しかし、ひとたび「出来ました」とお声がかかると、打ちかけのメールの内容がどんなに切実なものであろうと、口の中がダークフルーツケーキとコーヒーで一杯になっていようと、さささっと速やかにスタジオ真ん中の定位置に移動して、じ〜〜〜〜っと聴く。
耳が溶けてなくなるほどの勢いで、じ〜〜〜〜〜〜っと聴く。
トラックダウンの方向性は幾通りもあって、少なくともかかわった人々の主観の数だけ存在するわけだから、誰かが独断ですべてを決める、ということではない。アーティストものの場合だったらTDの解釈の違いからもめてケンカとなりバンド解散なんてこともあるかもしれない。ちょっとの違いが大きな違い。
というデリケートな作業なもんだから、みなさんじ〜〜〜〜っと聴き、そして慎重に意見を出しあって、試行錯誤する。
昨日は無事、時間内にTDは終了。たのしく終了。
そして、私は寒空の下、最後に行ってからおそらく10年は経っているだろう厚生年金会館を目指した。あまりにひさしぶりに行くから場所も定かでない。ディレクターさんにしっかり行き方を聞いておいたので、迷子にもならずに無事に厚生年金会館に到着。
しかし、目的の場所は厚生年金会館ではなく、その隣にあるライブハウス。
友人の知り合いのミュージシャンが出演するというので、その観戦。
キンキンに冷えた生ビールを片手に着席、と同時にライブは始まった。
日本のポップスの、とあるエリアを支えてきたような方たちが、何人もステージにいる。
ちょっと、これ、ひょっとしたら、すごいことですわ。なんて思いながらみっちり2ステージを堪能させていただいた。
じ〜〜〜〜〜っと聴いた。