Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

奇妙なアンケート

締め切りに向けて、気分を盛り上げている。
盛り上げる、といっても、モノによっては「切なさ」に向かって盛り上げる場合もあるし、ときには「寂寥感」や「絶望」に向かって盛り上げる場合もある。
そんなときに知り合いや家族から電話がかかってきた日には、変に心配されて面倒くさいことになるのだ。
今回の盛り上げは、どちらかというと「歓喜」エリアへと向かう盛り上げなので、盛り上げている最中に誰かに要らぬ心配をかけるということもない。
楽しそうにしている分には、誰も心配などしない。



しかし、そうやって自分が徐々に楽しい心境にシフトしつつあるときに、それ以上の、異次元的に楽しそうに盛り上がっている人物が電話をかけてきた場合、事態は一転する。
数時間前、我が家にテレビやラジオの視聴の実態についてのアンケート調査のような電話がかかってきたのだった。
無差別にいろんな家庭に電話してアンケートを実施しているようだった。
そのように教育されているのか、妙にハイテンションな男性の声音。
なぜこの人はこんなに機嫌がいいのだろうか、なぜこんなに芝居がかった調子でこれでもかとハキハキ発音するのだろうか、と、所詮無理矢理楽しい気分になっているだけの私なのだからして、一気に即席の盛り上がり状態は消し飛び、逆に電話の向こうの相手が心配になってしまったほど。
おまけにやたらと質問事項が多い。
ゆうに5分を超えるアンケート内容で、これはもしかして悪質ないたずら電話か?懐かしのドッキリカメラか?と訝しむ気持ちになった。
最初はまあまあ気分よく受け答えしていた私の声も、しだいにやや不機嫌な、相手に対して強く不信感を抱いているようなドス黒い声色に変化していく。
一方、電話の相手はますますハキハキと明るく元気よく大きな声で質問を読み上げていく。
両者のギャップが最大になったかと思われた頃、ようやくすべての質問が終わり、電話を切ったときには、私はぐったりと消耗していた。
せっかく苦労して(笑)盛り上げた束の間の「歓喜」もすっかり消え去っていた。
まあ、いい。最初からまた盛り上げればいいのだ。
それにしても、奇妙な電話だった。
楽しさや明るさを装った、不幸の押し売り、といったところ。不気味さだけが残った。
こういうアンケートは書面で行っていただきたいと、心底思った次第であーる。



さて、先日のライブでお友達からいただいた美味しいチョコレートでも食べて、一息ついたらオチゴト。
こんな妙な電話アンケートにも屈することのない確かな「歓喜」でもって曲を書かなくてはね。