Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

東京はようやく雨があがって、少しはすっきり。


あちこちに電話。
歯医者さんの予約の変更、ソフトのアップグレードの問い合わせ、友人とのちょっとした約束の確認、いただきもののお礼。
電話をかける、という行為、考えてみると、私はあまりしない。
友人と待ち合わせ場所で運悪く落ち合えなかった場合ぐらいしか、電話をかけない。
仕事先の方や家族からかかってくることはあるが、こちらからかけることは、あまりないのだ。
お仕事の相手なども先方の都合を考えてメールなどで「電話で打ち合わせできる時間帯をお知らせください」とお送りしておき、後に用件だけの簡潔な電話打ち合わせとなる場合が多い。


そう、友人でも知人でも、「ああ、あの方、どうしておられるかしら」と思い立ってすぐに電話をかけることのできる相手は、普段それほど親しくおつきあいさせていただいているわけではないのに、両者を隔てる心の垣根がなくて、何年もお目にかかっていなくても、ちょっとした語らいによって空白の時間がすぐに埋まってしまう。
もしも相手がやっかいな仕事中だったらどうしようとか、ひさしぶりに電話などして疎まれたらどうしようとか、そんな遠慮や気遣いよりも、まず「話したい」。私にとって、心の垣根を感じさせない方々なのだ。
男女問わず、そんな垣根を感じさせない方が、何人か知り合いにいる。
これって、すばらしいことだと思う。
声を聞けば、たいがいのことは伝わるもの。


そういえば、先日ウチの近隣のカフェにて、とあるミュージシャンに15年ぶりぐらいにお目にかかった。
ワールドワイドに活躍するバイオリニストである彼女は、その日、アメリカ人のご主人と息子さんと、彼女の熱烈なファンと、そしてわが町の近隣住民のみなさんに見守られながらアグレッシヴにライブをされたのだが、ひさびさに彼女の素晴しい演奏に触れて感動〜〜。
何より、彼女の「声」、それも喋る声にとても懐かしさをおぼえた。
そう、この声。
身体の中にいつも前向きな情熱が培養されあたためられているような、健やかなリーダーシップを感じさせる声。
変わらず、しあわせに、ますます充実されたプライベートに支えられて、精力的に音楽活動を展開させておられるご様子。
そんな彼女から発せられる「声」をそよそよと浴びて、私はとても健やかな気持ちになった。