Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

来世の記憶

頼みにくいことを頼んでくる人には独特のリズムや間合いがあって、きわめて急を要することであるにもかかわらず、電話なんて怖くてかけられないほどの尻込み状態から、妙にニュートラルさを装ったメールなどをしらじらと送ってきたりする。
こういう場合、メールは非常にまどろっこしい道具である。相手が読んだのか読んでいないのか、わからない。
もちろん「こんなことをお願いして実に申し訳ないな」とか、「こんな無謀な発注をして後日ハマダさんに殴られるんじゃないかな」とか、思っているからこその、まどろっこしさなのだろう。
ちゃんと言葉を尽くして必要なことを伝えてくれれば、余程の無理なお願いでない限り、善処するのがオトナってもんなのだ。
言葉や心を尽くす、そこをすっ飛ばしてシレッと当たり前のようにしていると、私は殴らないが、いつかきっと、誰かが殴る。
今生で殴られなくても、来世で殴られる。



来世まで持っていきたい記憶があるとすれば、それはどんな形だろう。
どんな匂いだろう。
どんな手触りだろう。
逆に来世から持ち帰りたい記憶って、どんなだろう。
でも、きっと誰もが無意識に持ち帰ってきてるのだ。


昨日のお客人からいただいたオミヤゲは、芳しい生菓子。
果物がたくさん入ったロールケーキだった。
その香りをくんくん嗅いでいたら、とても懐かしい気分になって、ふとそんなことを考えた。